見出し画像

声×NFT 第3回「DAO的な働き方とは」

私は、NFTの活動をしていくうえで「NinjaDAO(にんじゃダオ)」というディスコードコミュニティに参加しています。
このコミュニティの動きがすごいなと思ったのでシェアしたいと思います。

NinjaDAOとは

NinjaDAOとは、NFTアート「クリプトニンジャ」のディスコードコミュニティです。
その中で、多くの人がクリプトニンジャに関する企画を提案したり、NFTについての情報共有をしたりしています。

●クリプトニンジャとは

ビジネス系インフルエンサーのイケハヤさんがプロデュースしたNFTアートです。
いろんな忍者のキャラクターがいて、そのコレクションの総称をクリプトニンジャといいます。
日本のNFTの中ではかなり知名度があり、高値で取引されています。

クリプトニンジャ(OpenSea)

●ディスコードとは

LINEようなチャットツールのひとつです。
ひとつのコミュニティの中に、目的別の複数のチャンネルを作ることができるので、とても便利です。

●DAO(ダオ)とは

自律分散型組織と言われ、一般の会社のような管理者や階層構造は存在しません。
構成員一人一人によって自律的に運営されているのが特徴です。
基本的にはメンバーがボランティアで貢献し、その貢献度に応じてそのコミュニティならではの形で報酬が支払われていく形が多いようです。
報酬に関しては、スマートコントラクト(コンピュータプログラムによる契約の自動化)や仮想通貨などの話が出てきて、私にはお手上げなので省かせていただきます(;^ω^)

DAOについて詳しく解説しているサイトを貼っておきます。

DAOで働くってどういうこと? | DAOの人材ニーズと報酬メカニズムの紹介記事

毎日Crypto News 

NinjaDAOの活動の仕方

現状イケハヤさんが決定権を持っているケースもあるので、NinjaDAOが正式なDAOとは言えないのかも分しれませんが、DAO的な動きをしているのは間違いないと思います。
イケハヤさん的には、ゆくゆくは自分は運営から離れ、メンバーだけで作る正式なDAOの形にしたいという希望があるようです。

このコミュニティは、クリプトニンジャを盛り上げるための活動をする場所です。
イケハヤさんは自分が生み出したNFTの知名度をさらに上げることができ、参加メンバーはクリプトニンジャという知名度を借りて自分の活動に生かすことができるというメリットがあります。

すでにクリプトニンジャのキャラクターを題材にした様々な企画が立ち上がっています。
イラストの二次創作をしたり、小説を書いたり、音楽を作ったり、グッズを作ったりと自由にアイディアを出し合います。
自分の得意分野を生かして自分のできることでクリプトニンジャにまつわる活動をするのです。

活動のスピードは速く、誰かが「こんなことやってみたい!」とディスコード内で発信すればそれに賛同するメンバーが「私はこんな形で手伝えるよ」と応答します。
様々な得意技を持った人たちが集まっているので、どんどん話が進みます。

誰かに指示を出されるのではなく、自分がやりたいことをやれる範囲で参加できるというのが一番の魅力だと思います。

コミュニティ内での私の活動

このコミュニティの活動でクリプトニンジャの小説を書かれている方がいらっしゃるのですが、私はその小説の朗読をすることになりました。
おそらくNFT化することになると思います。
また、子供向けの絵本をYouTubeで朗読するという企画も持ち上がったので、ぜひ読ませてほしいと立候補しました。
まだ企画段階なので今後どうなるか分かりませんが、とてもワクワクしています。

ナレーターブランディング会議もDAO的

余談ですが…フリーランスのナレーターで作る、ナレーターブランディング会議というフェイスブックのグループがあります。総勢200人以上のグループです。

この記事をご覧になっている方は、所属している方も多いかもしれません。
私もこのグループのメンバーの一人です。
そこでは、ナレーションに関する情報共有やお仕事情報のシェアなどが行われています。また、ワークショップやオフ会などのイベントの企画も持ち上がります。
これもある意味DAO的かもしれませんね。
管理者が存在し許可を得て投稿をしているので、完全なDAOとは言えません。しかし、上下関係がなく活発な情報交換が行われている、グループのために貢献するという意味では、似ているかもしれません。
この「HITOCOE」というメディアができたのも、ナレーターブランディング会議の企画で立ち上がったものです。
今後、いろんな分野でこのDAOという組織の在り方が注目されると思います。

感じたこと

このDAO的な働き方はとても新しいなと感じています。
今のところNinjaDAOの活動は、趣味でもなく仕事でもなくその中間のような感じです。
基本ボランティアなので大変といえば大変ですが、以外と精神的負担は少ないかなと思っています。
理由としては、期限や報酬が決まっているわけではないので、自分のできる範囲で貢献できるという事です。
自分がやりたいことだけ、自分のペースでできるのです。
そしてみんな好きでやっているので、その熱量がすごい!
だから、仕事が早くパフォーマンスも高い!といった感じです。

こういったDAO的な組織は、仮想通貨関連のコミュニティで最近増えつつあるようです。
ただ、きちんと利益を出し報酬のルールが組み込まれ、ビジネスとして成り立っているところは、日本ではまだあまりないかもしれません。
しかし将来的には、DAOの中で貢献した分だけ報酬をもらうという働き方が広がり、株式会社に代わる働き方になるのではとも言われています。

こんな働き方って、ありそうでなかったですよね。
やった分だけ報酬をもらえるというと、内職に似てるかな?とも思いますが、自分の得意分野でそれができるって魅力的です。
しかも、雇用関係はなくルールも全部自分たちで決めて、透明性が高い!
ただし、役に立たなければ報酬はもらえないのですから、何か得意分野がないと目立った貢献ができず、なかなか報酬に結びつかないかもしれません。

少なくとも現状はボランティアに近いですから、確実に稼げる収入源は別に用意しておいた方が良いと思われます。
いずれは、DAOの活動だけで食べていけるような世の中になるかもしれませんね。

今はただ、この新しい活動の仕方にワクワクし、この先どう盛り上がっていくのかを見届けるのが楽しみで仕方ありません。

文責:松本史子
福岡県在住のナレーター。宅録を中心に、全国にナレーションを納品している。最近は声のNFTに挑戦。Twitterでも情報発信中!
Twitterアカウントはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?