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声×NFT 第9回「メタバース朗読劇」

こんにちは!NFTナレーターの松本ふみこです。
先日メタバース空間(オンライン上の仮想空間)にて、朗読劇に参加しました。とても面白い体験だったのでご報告したいと思います。

朗読劇を終えて


朗読を終えて思ったのは、
「はー、久しぶりにステージに立ったなぁ。たのしかったなぁ~」でした。とても不思議な感覚におちいりました。

オンラインなのに、リアルのイベントに近い感覚です。
目の前に人がおらず電波で声を届けているという意味では、テレビの生放送のような感じでもあります。
しかし、その場に居るという限りなくリアルライブに近い感覚です。
これは実際に体験しないとわかりづらいと思いますが、次のような体験をします。

パソコン操作をしてアバターと呼ばれる自分の分身を動かします。
パソコン画面には自分のアバターの目から見た景色、あるいは自分も含めた周りの景色が映し出されます。
裏でドキドキしながらスタンバイ、呼び込まれるとステージに登ります。
隣には共演者いて、目の前の客席ではお客さんが音や動きで盛り上げてくれます。
時には、ステージを動き回ったりして共演者同士ワチャワチャ!
終わったらステージ裏に移動し、「お疲れっ」と言わんばかりにアバターの手を挙げて共演者に挨拶してみたり。
どれも立体的な体験でした。

私は、下の画像の右端に立っているアバターです。
自分自身の感覚としても、まぎれもなくステージに立っていました。
パソコン画面を見ながらの参加でしたが、VRゴーグルをつけてワールドに入れば、なおさら実際に体験している感覚におちいるだろうなと思います。


朗読劇が出来るまで


リアルイベントと同じように、色んな人が関わって作業をします。
脚本制作、動画制作、音楽選び、効果音制作、ナレーション録音、
アバター制作など、本番を迎える前にもいろいろな工程がありました。
アバターを作ってくれたのは、NinjaDAOのMMD部(3Dアバターでパフォーマンスをする動画を制作する部)さんです。
ストーリーの登場人物をかなりリアルに再現してくださいました。
こんなことができるのもメタバースならではですね。
役の服を着るのではなく、役そのものになれる!
制作は大変なものだったと思います。
この朗読会のために作っていただいて、本当にありがとうございました。

リハーサルでは、音響担当の方に指示をいただき、それぞれのマイクの設定やボリュームの調整などを行いました。
映像を流したり、効果音を出したりするタイミング、立ち位置、出はけのタイミングなどの打ち合わせもありました。
メタバース朗読劇は初めてでしたが、いつも音楽ライブを開催しているNINJAメタバライブの皆さんとの協力で進めることができたので、とてもスムーズに朗読劇を行うことができました。


NINJAメタバライブ


今回の朗読劇は、NINJAメタバライブ というイベントの一部として開催されました。
NINJAメタバライブとは、NinjaDAOというコミュニティから生まれたメタバース上での音楽ライブイベントです。NinjaDAOのメンバーから有名アーティストまで様々なゲストが出演し、ほぼ毎月ライブが開催されています。


メタバライブは観客として楽しんだことはありましたが、出演者としての参加は初めてでした。
出演者として裏側を垣間見ることができ、リアルイベントさながらのスタッフワークがあるのだなと気づくこともたくさんありました。

時間配分を計算したタイムテーブルが準備され、
ハプニングに対応するためにスタンバイしている人も居て、
リアルなライブ会場と中継を結ぶなど、
これは本当のイベント会場だなと感じました。

このNINJAメタバライブのノウハウを生かし、メタバースのライブイベントをサポートするビジネスまで立ち上がったんです。
テレビ放送とも違い、リアルのイベントとも違い、ただのオンラインイベントとも違う、メタバースのライブイベント。
これは新しい分野であり、そのビジネスがNinjaDAOの活動から発展したことはとても感慨深く、夢のある話だなぁと感じています。



それぞれの良さ


音声アプリ「clubhouse」でも朗読会に参加したことがありますが、メタバースは視覚的、立体的に楽しめる分リアルイベントに近いと感じました。
ただ音声のみのイベントは、また違う良さがあると思っています。

まず一つは、手軽にできること。
メタバースだと、ワールドを作りこんだりアバターを準備したり映像を準備したりと、イベントとして華やかに見えるように工夫する必要があります。
出はけ、立ち位置の確認なども必要です。
しかし、音声だけならそれらすべてを省略できます。

もう一つは、想像で楽しむことができることだと思います。
聴き手それぞれの頭の中で、自由に世界を作り出し想像を膨らませることができますよね。
それは一人一人違っていて、そこが大きな魅力でもあると思っています。

どちらが良いという事ではなく、便利なツールを使い分けて楽しむのが良いのかなと感じています。
最近参加できていないのですが、ナレーター仲間でやっている「clubhouse」の朗読会もまたやりたくなりました。
直近では、4月27日(水)21時30分からナレーター仲間が朗読します。
よかったらぜひお聴きください!
この記事のアップがかなりギリギリになってしまったので、聞き逃した!という方は、おそらくアーカイブが残るのでそちらでお楽しみください。


まとめ


今回は、メタバースの不思議な魅力についてご紹介しました。
今回は朗読劇でしたが、他にもメタバース空間でできる声の活動は色々出てくると思います。
司会をしたり、ニュースキャスターをしたり、場内アナウンスをしたり、広告動画のナレーションをしたり…
現にNINJAメタバライブではDJシュンさんがMCとして活躍されています。
シュンさんは、朗読劇のハヤテ役も務めていて、イベント司会と掛け持ちだったんです。大忙しでした!
そのくらい、この世界にはまだ声の活動をしている人は少ないんですよ。
新しいことがやってみたい!という方は、ぜひぜひ一緒に活動しましょう。


補足


このマガジンでは声×NFTというテーマで発信していますが、時々メタバースの話が出てきます。
それは、NFTというデジタル資産はメタバース空間で取引するのにとても相性のいいものだからです。
NFT化された土地やアバターが売買されたり、NFT美術館があったりします。
現状NFTを取り入れていないメタバースプラットフォームもありますが、将来的には、NFTなどのブロックチェーン技術とメタバースは切っても切れない関係になるものだと思っています。
ですからこれからも、NFTやブロックチェーン技術、メタバース、それらを総称したWEB3と呼ばれるものについて、声の活動に絡めながら発信していきたいと思います。



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文責:松本ふみこ
福岡県在住のナレーター。宅録を中心に、全国にナレーションを納品している。最近は声のNFTに挑戦。Twitterでも情報発信中!
〇Twitterアカウント:@narratorfumiko
〇ウェブサイト:フリーランスナレーター松本ふみこ

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