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声×NFT 第22回「AIアート×ナレーション」

こんにちは!NFTナレーターの松本ふみこです。
「声×NFT」というこのシリーズでは、アナログ人間だった私が、NFTやメタバースなどのWeb3業界に飛び込んで、声の活動をどう活かしていけるのかを模索し発信しております。

最近、AIによる自動生成画像とナレーションを組み合わせた作品作りに挑戦しています。
今回はその取り組みについてご紹介します。

AIアート

AIアートについては、以前の記事でも「ミッドジャーニー」というツールをご紹介しました。
キーワードを入力することで、そのキーワードに沿ったイラストを自動で生成してくれるというものです。
今はさらにいろいろなツールも出てきていて、進化が止まりません。

今回、このようなツールを使ってCryptoNinja(クリプトニンジャ)のファンアート(二次創作)NFTを制作しています。
ファンアートとは、ざっくりいうと、他者が創作したキャラクターをもとに制作した作品のことです。
また、CryptoNinjaとは、日本で最も有名なNFTコレクションのひとつで、
そのファンアートコンペが、CryptoNinjaのコミュニティ「NinjaDAO」内で定期的に開かれています。

CryptoNinja公式サイト


CryptoNinjaファンアートコンペ

このファンアートコンペでは、CryptoNinjaのファンアートを制作して応募をし、投票の結果優秀だった人に賞金などが送られます。
様々なクリエイターが、CryptoNinjaを題材とした絵を描いたり、3Dアートを作ったり、切り絵をしたりと、様々な方法でファンアートを制作しています。

私も声を使って応募できないかと考えていましたが、よいアイディアが思い浮かばず、今までは投票するだけでした。
しかし、今回冬のファンアートコンペの条件として「AIアートOK」の文字を見つけたとき、これだ!と思いました。
AIの画像にナレーションを付ければ、絵をかけなくても応募できる!と思ったのです。

「AI×ナレーション」作品

そして制作したのがこちら。
ちょうど、1月3日が誕生日の「カルマ」というキャラクターが居たので、冬のコンペにぴったりだと思い、AIで作ってみました。
AIで生成した画像に、そのキャラクターの説明ナレーションを入れました。なんと音楽もAIで制作しているんです。

ちなみに、CryptoNinjaの正式なカルマのイラストはこちら

カルマ(NinjaDAO二次創作設定資料CryptoNinjaの背景透過verより)


AIアートの面白さと難しさ

キーワードを入力するだけなら簡単に作れそう!と思われがちですが、実はこのAIアート、かなり手ごわいんです。
キーワードを入れても、なかなか思うような画像が出てきません。
「赤い目」と入れているのに色が違ったり、「鎖鎌」と言っているのに剣を持っていたり…なかなか言うことを聞いてくれないのです。
同じキーワードを入れても全然違う絵が出てきたりもします。
キーワードを入れる順番を入れ替えたり、強調するための数値を調節したりしながら何度も生成を繰り返します。
そんな、悪戦苦闘をしている中でピッタリの画像が出てきたときの喜びは何とも言えません。

下の作品は、鷹を操る「ハヤテ」という忍者。
ハヤテの手に鷹を乗せたいのに、ハヤテが鷹になったり、鷹の上にハヤテが乗っかったりと、不思議な絵がたくさん生成されました。

ちなみに、CryptoNinjaの正式なハヤテのイラストはこちら

ハヤテ(NinjaDAO二次創作設定資料CryptoNinjaの背景透過verより)

AIで作曲

今回の作品は、「FIMMIGRM(フィミグラム)」というツールを使用して、音楽もAIで生成しました。これは、音楽のジャンルやキー・テンポなどを選んで生成していくものです。

ネット上のフリー音源もいいのですが、「声以外AIで作った」というのが面白いなと思い、AI作曲に挑戦しました。
作曲といっても、実際は項目を選ぶだけなので専門知識がいりません。
もっと凝りたい人は、さらに自分でアレンジを加えることも可能です。
このツール以外にもAI作曲サービスは色々ありますので、チャンスがあれば他のものも挑戦してみたいと思っています。

「FIMMIGRM(フィミグラム)」についての記事を貼っておきます。
記事後半の、「人間とAIが共存する世界」については興味深いです。


NFTコレクション

これまで、ナレーターとしてNFTに挑戦する!と言いつつも、他のプロジェクトのお手伝いとしてナレーションすることが多く、なかなか自分のNFTコレクションを育てていくことができずにいました。
しかし、AIと出会ったことで、方向性が見えてきた気がします。
まだまだ模索中ですので、また違うことをやり出すかもしれませんが、その時はまた、こちらでご紹介できればと思っております。
ちなみに私のNFTコレクションはこちらでご覧いただけます。
【OpenSea https://opensea.io/collection/ninjartcollection


まとめ

AIの便利なツールが出てくるたびに言われるのが、人間の仕事が奪われる!という懸念です。
ナレーションも、すでに多くの仕事をAIがこなしていますので、正直脅威に感じることもあります。
しかし、実際AIに触れてみて思うのは、簡単に一定レベルのものを作れるようになる一方で、人間の凄さを実感するということです。
AIに苦戦すればするほど、人間って凄いなと思います。
人の求めていることをくみ取って、こうでしょ?と表現する力は、やはり凄いです!
それは、画像も音楽もナレーションもそうだと思います。
そんなすごい人間がAIを使いこなせば、きっと面白いことができると思うので、その可能性にワクワクせずにはいられません。




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〇Twitterアカウント:@narratorfumiko
〇WEBサイト:フリーランスナレーター松本ふみこ
〇NFTコレクション:https://opensea.io/collection/ninjartcollection

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