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Life is ながらライフ

昨日の投稿でコメントくれた皆様、ホントにありがとうございます。皆んなの意見、ゆっくり読ませていただきました。

数はともかく、やはり自分のアウトプットに対して反響があるのは良い事ですね。心の孤立感がやわらいでいく感覚がある。

本当にありがとう。

ながらライフとは?


さて、この生活を始めて僕はながらライフが得意になった。

ながらライフとはいわゆる歯磨きしながらニュースを見るなどといった一つ一つの行動を同時におこなって時短を図るやり方で、もちろん僕の造語。

簡単に言えば、一日の生活の中で発生するタスクを極めて要領良くこなすことで、言葉としては簡単だが実践するのは少しばかり難しいテクニックだと思い込んでいる。

僕が習得したこのテクの根源にあるのは居酒屋アルバイト時代にある。

居酒屋時代のスパルタながら

僕が働いていた居酒屋は店長が要領の良さを究極にまで突き詰めていく人で、例えば店長がノールックで出してくる空のビールジョッキをノールックで受け取るというウルトラCを成立させないといけない。

店長の立ち位置店長とお客さんの交わす会話に常にアンテナを張ってビールジョッキが出てくるかもしれないとかもしれない運転を常にする必要がある。気を抜いているとノールックで出してきたビールジョッキが地面へコードレスバンジージャンプ。酷い時には洗い場にビールジョッキが飛んできたこともある笑笑どうやら割れたジョッキを片付ける時間は彼の時短の範疇には入ってないらしい笑笑

と、まぁ、ここで学んだ時短テクや要領の良さをつらつらと書き連ねていくと1つブログが出来上がってしまうほどの文字数になるのでエピソードはこれ位に留めておく。

意外と役に立ったスパルタながら

このおかげで僕の時短テクレベルは20代前半の頃からかなりのものになっていたわけだが、このテクが生産のバイブルとなっている企業に勤めることになった。

僕の勤める会社ではトヨタ生産方式という徹底的にムダを省いて生産効率を上げていく生産方式を取り入れて日々の生産活動をおこなっている。

作業するときは必ず両手で何かをする。両手は別々のことをする。移動の一歩は0.5秒で移動する時は空歩行(何も持たない状態で歩く)を禁じるといった、簡単に言えばタイムイズマネーの考え方の究極形だ。

居酒屋経験のおかげでこの生産方式は僕にすんなり入ってきた。社会生活を営む上での強みになったので、知識を深める努力も楽しくできた。

トヨタは実際にこの生産方式を導入して、従業員一人一人に浸透させることで生産効率を上げ世界一の企業になるまでに成長した。教科書にはジャストインタイムや自働化という言葉は存在しないことになっているが、この二つの造語はトヨタ生産方式の二本柱で私生活にもなかなか役立つ。

ではなぜこの生産方式が私生活に役立つのかを説明していきたい。

判断力温存のためのながらライフ


僕のインプット情報では、1日に脳が判断する回数は決まっているらしい。この回数は個人差があると思うがこの回数を超えると途端に判断力が鈍るのだと言う。

社会生活や私生活においても判断力が鈍った状態で行動すると何かしらの不具合を引き起こす確率が非常に高くなる。未就学児でもわかるようなミスを大卒ようなのエリートクラスような人がやらかしてしまうこともあるし(フールプルーフ)、今月の生活費の限界を超えて買い物することもある。

これらの失敗をした経験がある人は判断は有限であるということが容易に理解できると思う。

トヨタ生産方式は徹底的にムダを排除した作業手順を体に記憶させることで判断の回数をなるべく減らす方法であるし、僕の提唱?するながらライフもそれと同様のものだ。

ただこのながらライフ、実践してみるとなかなか難しい。世の主婦は簡単にこなしているのかもしれないが、僕は身につくまでかなりの時間がかかった。

ながらを身に付けよう

今となっては朝起きてから洗濯機を回しながら食器の洗い物、ルンバを回しながらホームセンターに釣具のメンテナンス道具を買いに行って帰れば洗濯とルンバが終わっているので干すというようなながらを掛け算できるようになったが、これは何でもかんでも掛けることはできない。ルンバを回しながら洗濯物を干すとなかなかの確率でルンバがそれを邪魔してくるし、ルンバは極端に床置きを嫌うので洗濯カゴや人があるだけでルンバの脱輪の可能性を引き上げてしまう。

なので、ながらライフを実践するにはto doリストを作成して一つ一つの所要時間、タイミング、人がやるべき事かオートメーションか、これらを頭に入れて組み合わせていく。

成功には失敗がつきもので、初めの方は1×xのxがなかなか決まらない。頭の整理が付かないとxにマイナスを代入してしまうこともあるが、身体に身につくまではto doや先ほどの条件をメモするなりして、いきなりウルトラCを狙わず1×2から始める方が良い。

昔、MT車を運転しながらタバコを吸いながらカップラーメンを食いながらスピーカーフォン非搭載のガラケーで僕に電話してきた猛者がいるが、そんなE難度は単なるムリだし普通に危ない。実際に成り立っていなかったらしい笑笑

まとめ

なかなか余談も含めて色々書いたが、ながらライフは身に付けば生活が非常に楽になる。離婚当初は誰かに手伝ってもらわないと夜中まで掛かっていた家事全般も、今では朝起きて1時間以内には終わって、休日ともなれば残りの23時間を有意義に使うことができる。現状維持という最もモチベーションの保てない事に時間と労力と判断力を注ぎ込むと、この歳だからかどれだけ時間が残っても何もする気にならない。

そう、僕は確実に歳を取っているし、日に日にフィジカル的にできないことが増えていっている。

この限りある時間限りある体力を有意義に使って人生を楽しむには、知識と知恵を駆使してながらライフを実践するしかないと現時点で僕は思っている。

家電に投資しまくって時短を図るのも手だが、その前に身の回りにあるものを掛け算して時間を作り出せないか考えることは、身の回りのものの隠れたポテンシャルを引き出すきっかけにもなるし、脳の運動にもなるのでボケ防止にとっても有利に働くと願っている。

30年後、僕がボケはじめていると噂が流れて初めてこのながらライフが役に立たなかった事が証明される。僕はボケるまでながらライフを信じ切ろうと思う。

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