お正月映画クロニクル【1981‐1982】

【無料で全文お読みいただけます】

こうして振り返ってみると、大学時代はたっぷり映画を見てたんだなとよくわかります。平均して年間150本くらいは映画館に見に行ってたんですから。まだ家庭用ビデオはなかったし、名画座もたくさんあったからね。当時は感想ノートとかもつけてたましたし、映画研究会だったんだなぁ。青春ってやつか。違うか。

【1981年】

大学3年生。当時はまだこの時期には就職活動の「し」の字もしない時代だったので、映画作ったりして遊んでました。あとは、バイトばかりでしたね。

この年の本命だったのが「レイズ・ザ・タイタニック」。原作小説は今でも続いているクライブ・カッスラーのダーク・ピット・シリーズですが、原作を先に読んでいたせいか、ガッカリ度はハンパでなかったですね。そういえば、このシリーズの映画化って、ことごとく失敗してるよなぁ。

シャイニング」は、当時から賛否両論あったホラー映画でしたが、私もいまだにこの映画が面白かったのか否か、結論を出せずにいます。そこがこの映画の価値なのかも。

そして、スティーヴ・マックィーンの遺作「ハンター」。たしか公開直前に亡くなったんですね。そのせいかあんまり明るい気分で見られなかったこともあって、なんかパッとしない映画だったなぁ。

フライングハイ」。こういうバカ映画は好きですねえ。最近のアメリカのコメディは、ここまで笑えるものはない気がします。

原作マンガは好きだったけど、映画はちょっとね、と思ったのが「がんばれ!! タブチくん!! あぁツッパリ人生」。マンガほど笑えなかった。

エクスタミネーター」。これも正月映画の印象がないなぁ。えらくギスギスしたアクションものだった記憶がかすかにあるけど。

天才悪魔フー・マンチュー」は、ピーター・セラ-ズの遺作。当時は、この映画に原作小説があるとは知らなかったんですが、まさかこの数十年後、その(以下略)

ブラックホール」。これは試写で見たのを覚えてます。ロハで見ておいてヨカッタというのが素直な感想だったですな。

【1982年】

この年のお正月には、すでに就職も決まって、卒論に必死……でもなかったんだろうな。けっこうちゃんと映画を見てますから。

レイダース/失われたアーク」は、今でもちょくちょく見直すほど好きな映画ですが、初めて見たのがどこでどんな状況だったか、まったく記憶になし。その後に何回も何回も見たせいかな。

キャノンボール」。すでに香港映画にハマりかけていたんでしょうね。このオールスター・キャスト映画(そう見せかけてたんだってば)の冒頭にゴールデンハーベスト社のマークが出たのが嬉しかった記憶があえいます。ファラちゃんも出てたし。ジャッキー・チェンとマイケル・ホイの乗った車が、我が家の愛車と同じスバル・レオーネだったのも嬉しかった。つまりお正月らしい嬉しい気分で見られた映画でしたってこと。

「大脱走」とかをイメージして見に行ったんで、けっこうガッカリだったのが「勝利への脱出」。今ほどサッカー好きではなかったせいかも。いや違うな(笑)

そして、「マッドマックス2」は、お正月映画だったかとか以前に、映画自体の記憶がほとんどないんですよね、そういえば。なぜでしょうか?

こうして私の学生生活は終わりを迎えたわけです。この年の春から、出版社社員としての生活が始まりました。【つづく】

【本文はこれで全部です。もしもお気に召しましたらご寄進下さい(笑)】

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?