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シン元号

天皇陛下のお気持ち表明から加速して、とうとう平成は30年で終了という流れになってきた。

もうめんどくさいので皇室典範なんかどんどん改正してしまえばいいと思ってるのは、私だけなんだろうか。いまの皇室の歴史が歴史学的に見ても1500年以上ある(皇紀だと2000年以上だ)のに、皇室典範の歴史はその10分の1程度なんだから、世の中の流れに合わせて改正していけばいいと思うんだがね。

ま、そんなことはおいといて、「平成」にかわる新元号が早くも話題になっている。なんでも、今回は改元の半年以上前に新しい元号を発表するんだとか。

では、その元号って、どうやって決まるかご存知ですか?

これを規定した法律は意外に新しくて、1979年(昭和54年)6月6日公布の「元号法」という法律で決められている。

その条文はわずかに2条で、日本の法律でいちばん条文が短いそうだ。

要するに、「元号は政令で定める」「皇位の継承があった場合にのみ改める」ってだけ。

で、元号そのものの決め方は、1979年(昭和54年)10月、第1次大平内閣が定めている(昭和54年10月23日閣議報告)

ね、伝統も何もないでしょ。

手続きとしては、こう定められている。

「有識者による候補名の考案」

「内閣官房長官による候補名の整理」

「総理府総務長官、内閣官房長官、内閣法制局長官らによる会議において原案の選定」

「全閣僚会議において新元号原案をの決定し、衆参両議長・副議長の同意の上で閣議で決定」

以上の各段階を踏んで決定されるのだが、最初の「有識者」も「若干名を内閣総理大臣が選ぶ」そうだから、ほぼ首相が勝手に決められる仕組みなんだね。

でも、いちおう選定の目安があって、整理してみると、以下の事項をみたす必要があるようだ。

 (1) 国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。

 (2) 漢字2字であること。

 (3) 書きやすいこと。

 (4) 読みやすいこと。

 (5) これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。

 (6) 俗用されているものでないこと。

つまり

(1)「悪魔」とか「屍骸」とかはもちろん「不倫」とかもダメ

(2) 遠い昔に4文字とか5文字もあったらしいが、現在はこう決まっているので、「新昭和」とかダメです。ひらがなやカタカナはもちろん、アルファベットやハングルやアラビア文字も、ダメ。顔文字ももちろんダメなんだけど、でも (^^ゞ元年 とかちょっといいかも。

(3)(4)だと、書きやすいという点で「痩」とか「鬱」はもとより「麗」あたりもダメなのかな。「麤」「鱻」「龗」「䯂」とかはもちろん論外(だいたい読めません)

(5) これはけっこうハードル高いかも。なにしろ今上天皇が125代目で、なおかつ明治以前は天皇一代の間に何度も改元した例があるのだから、その総数はけっこう多い(数えるのが面倒なくらい) ちなみにこれまで「しょうわ」って、「昭和」以外に2回あったって知ってます?(答は「承和」西暦848年から15年。「正和」1317年から6年)

(6) だからいくら頑張っても「巨人」とか「阪神」とかは、ダメなんですよ。

しかし、こんなに重要なことを、「若干名の有識者」とか、たまたまその時に首相だっただけの人物にまかせていいものなんでしょうか。

思えば、昭和から平成のときは、急なことでもあった(誰もが薄々予期してはいたが)ので、バタバタッと密室で決まって、それでも特に異議も出なかったように思う。

だが、今回は時間の余裕があるらしいので、どうだろう、ひとつ候補を一般公募してみては。大喜利的なのがたくさん出る一方で、きっといい案が出ると思うよ。責任は持てんけど

シン元号2】に続く(笑)

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