超常現象なんて信じない
ちょっと前のこと、会社の飲み会で若い連中と、どういうわけか超常現象の話になった。
私が子供のころ、本やテレビ番組では超常現象をあつかうものが定番で、UFO(当時の言い方では「空飛ぶ円盤」)やエイリアン(同「宇宙人」)、心霊現象(同「幽霊」)、UMA(同「謎の怪物」)、超古代文明(同「謎の遺跡」)、超能力などなどは子供たちの「常識」だった。
当時からマニア性充分だった私は凝りまくり、そうしたものを知悉しているので、滔々と講釈を垂れ、最後に、
「でも、オレは信じてないからね」
ええーっという反応でしたが(笑)
そう、私は「超常現象は好き」だが、「超常現象を信じている」わけではない。あくまで、フィクションとして「好き」なのだ。
UFOやエイリアン? まあうさんくさい映像しかないもんね。地球の上空を何か正体のわからないものが飛んでいることは、あるかもしれないが、異星からきた知的生命体であるかどうかは「?」だね。
心霊現象? まあ死んだ人や魂がどこに行くかは知らんが、それがまだこの世にいるって? いったい人類発生以来、何人が死んでいるんだよ。地球がいくら広くたって、あふれちまうぞ。
UMA? これはいるよ。いるけど、いると分かったとたんに、もうUMAじゃなくなるね。かつては神秘のUMAだったダイオウイカも、いまじゃただのデカいイカだし、ほとんどはそんなもんだろ。
超古代文明? 古代人を舐めるなよ。今では作れそうもない遺跡とかオーパーツだって、作れたかもしれないだろ。古代人だからできないだろうってのは、われらがご先祖への侮辱だ。
超能力? あればいいと思うけど、あるんなら、ちゃんと見せてみろよな。超能力持ってるやつ、隠すなよ。でも、スプーン曲げるとか、念写とか、透視とか、そんなセコイ手品もどきじゃないやつをね。
まあ私の立ち位置は、こんな具合。
でも、特にそういうモノを扱ったTVや書物やサイトはよく見てますよ、今でも。だって好きだもん。
「好き」と「信じる」は違う次元の話だってことです。わかります?
これからここで、この種の話題を語ることもあるので、あらかじめお断わりしておきますね。
「でも、オレは信じてないからね」
超常現象なんか信じない 目次
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