あのTVシリーズが見たい(けど見られない)

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ここで紹介してきたように、最近はブルーレイやDVD、はたまたオンデマンドなどが普及して、多くの映画が居ながらにして見られるようになりました。何度も言うようですが、いい時代になったもんだ。

にもかかわらず、なかなか見られないモノもけっこう多いですね。未発売映画劇場はそうしたモノを狙って書いているんですが、それでも劇場用映画はけっこう見ることができます。昔にくらべたら。

問題は、テレビ用に作られたTVドラマシリーズで、これは本数が多いせいなのか、おいそれと見ることがかなわないものがけっこうあります。もちろん、「刑事コロンボ」「コンバット!」「スタートレック」といった超人気シリーズや、比較的最近のシリーズはDVDボックスなどが出ていますが、日本ではひっそりと放送され、見た人もあまり多くないシリーズは、なかなかソフト化されないですね。まあ当然なんですが。

そして、そうしたなかに、「確かに見たけど、よく覚えてない。でも面白かったような記憶がある」というモノがいくつかあります。気になるんだけど、そういうのに限って、なかなか再見できなかったりするんです。

たとえば、戦争ものとして人気があった(と私は思っていた)ものに、「特攻ギャリソン・ゴリラ」(Garrison's Gorillas)があります。1960年代終わりごろのシリーズで、たぶんヒットした劇場映画「特攻大作戦」にインスパイアされたんではないかな。ノルマンディー上陸後のヨーロッパ激戦地で、囚人からスカウトして編成した特殊部隊を描いたアクションもの。前にシリーズ中の一本で大傑作「時限爆弾危機一髪」を紹介しましたが、考えてみたら他のエピソードはほとんど覚えていなかったりします。

同じく戦争ものだと「コルディッツ大脱走」(Colditz)。これは第2次大戦中のドイツの古城に設けられた将校専用収容所から、執拗に脱走にはかる捕虜たちの姿を描いた実話もので、1972年から74年のイギリスのドラマ。当時の海外ドラマとしてはめずらしかったビデオ撮影によるものでした。ロバート・ワグナーとデビッド・マッカラムが出ていたよなあ。精神病にかかったふりして故国へ戻ろうという作戦を描いた「本国送還作戦」というエピソードは覚えていますが、他はうろ覚え。グライダーを作って逃げようという大胆不敵な作戦(史実です)が実行されかけたのもこの収容所なのですが、これは未遂に終わったせいで、シリーズでの印象はないなぁ(これとは別に「空中大脱走」という映画になってます)

西部劇だと「決闘シマロン街道」(Cimarron Strip)。資料を検索して見ると、1967年製作、90分の大型ドラマだったと書いてありますが、私が見ていたのは土曜日の夕方の放送で、たしか60分枠でやっていたと思います。短縮版だったのかな。主役の連邦保安官を演じたスチュアート・ホイットマンの顔と名前は、これで覚えました。そのわりには、どんなエピソードがあったのか、さっぱり思い出せなかったりするし。

そんなに回数は見なかったけど、一部分だけを妙によく覚えているのは「電撃スパイ作戦」(The Champions)。なんかチベットかなんかで超能力を身に着けた男女3人のスパイの話だったような気がします。覚えているのは、地下道だか洞窟だかで潜んでいる彼らのもとに謎の靴音が迫るシーンのこんな会話だけ。

 「ネズミじゃないか?」

 「ネズミが靴を履いてるってのか?」

 「じゃあ、きっとミッキーマウスだ」

どれも今となっては懐かしい気がするし、なぜかテーマ曲やイントロのナレーションはしっかり覚えているのに、肝心な中身を思い出せないので、気になってしょうがないですね。いつの日か、ソフト化されることを願ってやみませんが、そうなったからといって見るとも限らないかな。

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