お正月映画クロニクル【1979‐1980】

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大学の4年間は映画とプロレスに明け暮れたので、お正月映画もせっせと見ています。ただこの時期からは試写会で見ることも多く、劇場で正月に見ていないものもあるはずなんですが、どれがそうだったかは、もうすっかり忘れた(笑)

【1979年】

この年はいっぱい見たんだなぁ。映研の仲間と鑑賞本数を競っていたからね。実りのない不毛の戦いですが(笑)

中で一番期待していたのが「ジョーズ2」。そのわりには大したことなかった印象だけが残っていますね。

ナイル殺人事件」は、アガサ・クリスティーの映画化作品で「オリエント急行殺人事件」に続く第2弾。面白かったんですが、暑いナイル河が舞台で、なんかお正月気分にならなかった記憶があります。その後、クリスティーとはがっつりつきあうことになるのですが、当時はまだそんなにクリスティーが好きじゃなかったのは秘密です。

そして、「シャレード'79」。この前紹介した「偽シャレード」の1本。告白しますと、映画はともかく、ファラ・フォーセットは好きでした。これや「サンバーン」のポスターを愛用してましたよ(笑)

クリント・イーストウッドとオランウータンの共演が気に入って、この年の映研ベストテンにも推したのが「ダーティファイター」ですが、今ではどこがそんなに面白かったのか、よくわかりません。

ピンク・パンサー4」は、「3」は凄くおもしろかったのに、なんでこんなにとガッカリした記憶あり。これがピーター・セラーズ最後のピンク・パンサーになるとは、もちろん知りませんでした。

ルパン三世」。いちばん最初の劇場版「ルパンVS複製人間(クローン)」のことです。ワクワクして見に行ったっけ。今でもこれは好きな映画の一本。

そして東宝の2本立て、「炎の舞」と「ピンク・レディーの 活動大写真」。百恵ちゃんの映画を見たのはこれが最初だったのかな。あんまり面白くなかった記憶が。このテの映画は苦手なんです。お目当ては当時人気絶頂のピンク・レディーのほう。これは面白かったけど、その後再見してないなぁ。大学生がアイドルにウツツを抜かすのはまだちょっと恥ずかしかった時代でしたから、こっそり見に行きました。

【1980年】

大学2年のお正月。このころはバイトで忙しくしてたんだっけな。それでも、お正月には映画を見に行っていました。

007/ムーンレイカー」を見たころは、すでにそこまでのシリーズの全作を見ていたので、けっこう期待して見に行ったっけ。うーーーん、面白いんだけどなあ……というのが当時の印象。

ドラキュラ都へ行く」。ドラキュラ・ブームが来るとかで、この前にフランク・ランジェラの「ドラキュラ」があったんだっけな。ドラキュラが現代に来るというコメディだったはずだが、中身はぜんぜん記憶にないや。

アルカトラズからの脱出」は、試写で見たような気がする。これもえらく期待していたんだが、軽くガッカリだった。最初はこの映画「クリント・イーストウッドの大脱出」って邦題がついていて、後で変更になったのは、知られざる秘話かな?

シリーズ第4作だった「エアポート'80」。さすがにこれは言い訳のきかない失敗作でした。こっちもがっくりしたっけ。シリーズはこれで打ち切り。

マッドマックス」は、試写で見たのかもしれない。そのせいか、まったくお正月映画だったという印象がないんですね。まあこの時期はガサガサ映画見てたからかな。

1979年に突如として上陸してきた香港現代喜劇シリーズの第3弾が「Mr.BOO!ギャンブル大将」。まさかその後、香港映画にどっぷりとハマる時期が来るとは、当時は予想しなかった。これ自体はつまらなかったし。

ルパン三世 カリオストロの城」。これも、お正月映画の印象はないなぁ。違う時期に見たのかな。本家アルセーヌ・ルパンの某作がラストのネタにされていたことを映研で力説した記憶がある。数十年経たのちにもこの映画がスタンダードとして残るとは予想外でした。

そして、「笑激のギャンブルマン」。これは厳密にはお正月映画ではなく、1979年12月にごく小規模でひっそり上映された映画。テレンス・ヒルとバッド・スペンサーのコンビものコメディで、私はこのコンビの映画は大好きですが、絶対に他人にはおススメしません。【つづく】

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