Road to リオ2016(9)
リオデジャネイロのオリンピック出場をかけた女子サッカーのアジア最終予選が終了しましたね。まさかこんな結末を迎えようとは、戦前には予想もしていなかったです。
女子サッカー、日本はリオデジャネイロ五輪には出場できません。
1998年のアトランタ大会で女子サッカーがオリンピックの正式種目になってから、アジア予選を勝ち抜けなかったのは初めてです(2000年のシドニー大会ではアジア予選開催はなく、世界予選で敗退)。
アジア最終予選の結果はこうなりました。
1 オーストラリア 勝点13(出場決定)
2 中国 勝点11(出場決定)
3 日本 勝点7
4 北朝鮮 勝点5
5 韓国 勝点4
6 ベトナム 勝点0
最終的には、アジアでのランキング3位のオーストラリア、4位の中国が勝ち抜け。しかも両チームとも無敗。3位以下に大差をつけてのオリンピック出場です。どう文句のつけようもないでしょう。
リオでの戦い、両国にはアジア代表として頑張ってきていただきたい。
終わってみれば日本は6チーム中3位。得失点差でも最終的には+3まで漕ぎつけました。でも、2位の中国とは勝点で4の差をつけられています。仮に中国との直接対決で勝っていたとしても、結果的にはオリンピックには届かなかったわけです。
こうなると、先制した直後にあとひと踏ん張りできず、引き分けに終わってしまった韓国戦が悔やまれます。なにげにあそこがターニングポイントだった気がします。もしあれを勝ち切っていれば、次の中国戦へのメンタル面もまったく違っていたでしょうからね。
あの失点さえなければなぁ……もう今となっては何を悔やんでも「後の祭り」というやつですがね。
佐々木監督の退任がすでに発表され(長い間ご苦労様でした)数々の栄光をつかんできた「なでしこジャパン」も、ここでひと段落です。
次なる目標は、2019年に開催される女子ワールドカップでしょうか。開催地は、かつて男子日本代表が初めてワールドカップに出場したフランスです。
まだ先のように見えて、3年なんてあっという間です。戦いはすぐにも始まります。すばやく後任監督を決めて、新チームを立ち上げるべきでしょう。
そのあとには(予選なしで出場できる)2020年の東京五輪も待っています。
そして何より、ようやく根付いたばかりの、日本の女子サッカーが、この敗退で一気に下火になったりすることがないように。
かつて日本代表を率いた名将・オシム監督がいう「マスコミは選手をティッシュペーパーのように使い捨てにする」は避けたいですね。
これでブーム終了とかにならないよう、頑張ってください。もちろん、われわれ見る側もね。
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