旅行でとらぶる(8)エアポートはもうたくさん!

当然ながら、海外旅行はいつも飛行機で行きます(船旅できるほど優雅でない)

1回の旅行で往復乗るので、乗降は最低でも計4回。そしてその回数だけ、空港というところに行くわけです。

ところで、海外旅行の飛行機利用の際、よく言われるのが「出発時刻の2時間前までに空港に来てください」

まあ確かに、チェックイン→セキュリティチェック→出国手続き→搭乗手続きと続くプロセスに時間がかかるのはわかりますが、もうちょっと単純化できないもんでしょうか。

おまけに、日本を出発する際の新東京国際空港(成田)は、遠い。

わが家のある川崎市からは、約2時間の旅程がすでに必要。つまり海外旅行に出発するまでで、すでに半日以上かかるんです。

でも、こんなのはじつは序の口だったりします。

はい、上記はすべてが順調に運んだ場合の所要時間(それでもこんなにかかるんだけど)

これが、いったんトラブルが発生すると、どうなるか?

すでに「香港は遠かった」で、香港便が出発できず成田空港から出発するのに一晩かかったお話をご紹介しましたが、これはまだ日本にいる間だったので、まだマシなほうなのでした。

スコットランドのグラスゴーへ子連れで行った時のこと。

この時は往路のロンドン・ヒースロー空港でスーツケースが取り残される事件というのもあったのですが(そのうちまた書きます)、その帰路のこと。往路と同じルートを逆戻りで、グラスゴーからロンドンへ、そして空路・成田への予定でした。

グラスゴーを飛び立ち、無事に時間の余裕をもってヒースロー空港へ。

さて乗り継ぎだと、往復使用のヴァ×××航空のカウンターへ行って、便名を告げます。

係のお姉さんがカウンターの向こうからひとこと。

Your flight is canceled(とかなんとか)

はぁ? キャンセル?

呆然自失とはこのことです。

別にそう悪天候でもないし、なんで飛ばない?

何が起こったんだ?

けっきょく原因とかは今日に至るまでわからないままですが、とにかく飛ばないってことだけはハッキリわかりました。

で、どうなるんだ?

おぼつかない英語で状況を理解したところで、どうやら代替の便を用意してくれるらしいとわかってホッとしたのもつかの間。

代替便のフライトは夜になるというお言葉。

おいおい、この時の時刻は、まだ昼前。それまで半日以上、どうせいというんだよ。

ご存知の方も多いと思いますが、ヒースロー空港はロンドンの市街からは、かなり離れています。つまり、いくら半日あるからと言って、わざわざ市内見物に出るほどの距離ではありませんし、そんな心の余裕もありません。

太っ腹な航空会社さんが、飲み食いフリーになるチケットを出してくれましたが、それで昼食のバーガーキングを喰ったら、あとはヒマヒマヒマ(今から考えれば、もっと高いもんでも喰えばよかったんですが、バーガーキング好きなんで)

というわけで、ひたすら待機。

妻の人は免税店などをウロウロしますが、当時幼稚園児の息子が動くのを嫌がるので、私は仕方なくつきあって、長時間待機モード。息子の退屈をまぎらすため、ひたすら彼の持参したポケット将棋で、連戦です。

そうしているうちに、面白いことに、見物客まで現われたりして、けっこうヒマはつぶれましたが。

まあ、話のタネにはなったものの、帰国予定は大幅に狂うし、なによりも、もうヒースロー空港なんて見たくもないと思わされた半日でした。

そうなってみると、とくにアミューズメント設備も宿泊休憩スペースもロクにない空港ってところは、もうちょっとなんとかして欲しいですよね。ただでさえ待ち時間長いのに、退屈きわまりない。映画館くらい作ればいいのに。

こんな思いをしたら、もう海外旅行はこりごりになりそうですが、なりませんでした。

それから数年後。こんどはアメリカはネヴァダ州のリノへ向かう途中で、またしても空港見学をする羽目にあいました。

いや、今回は航空会社のせいではありません。成田からはサンフランシスコへ飛び、そこで乗り継いでリノへの予定だったんですが、ちょっと乗り継ぎ時間が短すぎたようです。

サンフランシスコでの入国審査が長蛇の列で、予想以上の時間を食ったのです。

何とかアメリカ合衆国に入国したときには、われわれをリノまで運んでくれる予定だった飛行機は、飛び立ったあとでした。

というわけでゴニョゴニョと交渉した結果、リノ便のキャンセル待ちに入れてもらったのですが、これが一向に順番が回ってこない。午後の早い時間から待つわ待つわ。その間、何便もリノ行きはあるのですが、なかなか空席ができない。

そう、ヒースローの時は、少なくとも何時まで待てば待機終了になるかがわかっていたのですが、今回は先が見えない待機。これはつらいですよ。

おまけに、いつコールがかかるかわからないので、搭乗ゲートを離れるのも不安。もうしょうがなくて、搭乗ゲート近くのソファで寝るしかありません。

けっきょく親子三人がリノ行きの便に乗り込めたのは、夜中近くの最終便でした。

明るいうちに着くはずだったリノの空港に降り立ったのは、日付も変わった時刻でした。空港待機10時間くらいだったでしょうか。

サンフランシスコの空港も、もう見たくない(笑)

あとでふと気づいたのですが、じつはサンフランシスコからリノはそんなに遠くないんですね。後日調べたら、ハイウェイバスが走っていて、所要時間はおよそ2~3時間。

なんのことはない、バスに乗り換えればとっくにリノにたどり着いていたという笑い話でしたとさ。

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