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綿100%のこだわりががが

現在開発しているショーツは、綿100%で作っている。
なぜなら、肌触りに敏感な人に満足してもらいたいから。
なぜ綿100%が良いのかというと、綿は保温性が高く、吸湿・放湿性もあり
蒸れにくい性質。柔らかく肌触りが良く、天然素材なので肌が弱い方にも安心だから。

最近では綿95%、ポリウレタン5%の下着が多く出回っていて、こちらのタイプは伸びがよく、シワにもなりにくい。
ほんの5%とはいえ、綿にポリウレタン(合成繊維の一つ)を加えることで、ゴムのように弾力が優れ、コシのある伸縮性が出る。
しかし合成繊維故、肌が敏感な方や過敏になっている時は、痒みを感じる場合もあるそう。

そういったことから、綿100%のニット(編み)にこだわって生地選びをしているのだが、綿100%故のデメリットも存在するわけで。

ニットなので綿100%であっても伸縮性はあるのだが、
やはりポリウレタン混紡のものと比べると伸びが悪い。
今回使用している生地は、綿フライスニット生地。
生地の説明によると、繰り返し洗濯でも縮みにくく、形状安定に優れているという特徴があるということだったが・・・実際は???

するっと履けて、履いてしばらく履き心地は申し分ないのだが、
数時間経ってくると、なんだか生地(特にウェスト部分)が
緩くなっている感じ。
それでも脱げてくるほどではないし、生地の締め付けもないし、
これはいいんじゃないかと思っていたが、1日経ったショーツは、
見るも無惨にデロデロに伸び切った姿だった。
ある意味身体に沿って緩まり、そのまま。戻らない。

綿100%ニットの良いところは、きつければぐいーんと伸ばして、
そのまま戻らずゆるゆるになってくれるが(Tシャツの襟ぐりとか)
ショーツに至ってはいかがなものか。
生地が緩くなったまま戻らなければ、次履く時は
ゆるゆるで履けたもんじゃない。
歩いているうちにショーツが落ちてくるなんて、不快そのもの。

ということで、今更ながら24時間履いたことで、
今の仕様では商品化できないことが判明した。

次の展開としては、

①今の生地のままで、ウェストトップの内側にゴムを入れる。
②生地を変更する。
A案:綿100%ニットでもっと伸縮率の良い生地を探す。
B案:綿95%、ポリウレタン5%の生地で作ってみる。

の2つで進めてみようと思う。

B案はできれば避けたいところだが、これも実際はどのくらいの人が
どのくらい敏感に察知するのか、生地によっては大丈夫なものもあるのではないか。
生地屋さんを当たりまくらないとなぁ。


生地探しの旅は続くよどこまでも〜

追記:
洗濯後は少し生地が戻っていたが、履くとまた同じように緩んだ。

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