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ラインと車番とレース展開

レース展開を読むはじめの一歩 は車番です!
競輪グランプリ2020もいよいよ明日(12/30)!いつまでも競輪初心者の事務局はレース展開の読み方がさっぱりわかりませんでした。このグランプリを前に、この展開を読むために大切なのは「車番」ということが一つわかりました。今回のグランプリ出走選手が決まり、ラインが発表されたところで、車番が出ないとなぁ、、、というので菊池仁志から詳しく聞き出しました!引き続き初心者目線で本記事タイトルに関連した「車番」の大切さをお話したいと思います。ラインが分からないという場合はチームを組んだ1つの隊列だと思ってください。簡単にいうとこのライン(隊列)のぶつかり合いが競輪で、この展開を読むことが車券につながります(笑)。そのための一歩が車番です。ちなみに隊列を組まない一匹狼は単騎(たんき)と言います。

車番は最初の位置取りであります!

競輪の車番は1~9まであり(注:レースによる)、スタートラインの発走台の内側から外側に向けて1~9と並びます。この発走台に並んだ位置から、内外線間を走る先頭誘導員(➡参照)の後ろについて走るわけですから、距離的に内側が有利・外側が不利です。つまり1番車が前を取るのに一番有利ということになります。「」を取るというのは、先頭誘導員のすぐ後ろの位置をとることです。それに続いて、「中段」を取る、「後ろ」を取る、「最後尾」を取る、などと言います。ラインが細切れ(3つ以上)の場合の中段は、「前から何番目」を取る、という言い方になります。
注:7車立ての場合は1~7。欠場等で5車立て1~5ということもあります。

1番車にはオールマイティーカードが渡されている

競輪選手は1番車になったとき、他の車番より考えることが多いと言います。それは、距離的に有利で余裕があるため、2番車以降の選手の出方を見て、前を取りたければ取りに行きやすいし、取りたくなければとらない、という風にしやすいからです。いわば、オールマイティーカードを渡されているようなものです。この車番にいるならば、それを発揮しなければ意味がありません。スタートから優位な位置にいる1番車。それ故の重責を担っているとも言えます。

先頭誘導員がいる間の並びをどう考えるか

競輪を全く知らない人に「どうして最初ゆっくり走ってるの?」と、聞かれたことがあります。これは、自転車競技についての理解も必要です。自転車競技(ロード・トラック)は大きく分けて、規定距離の走行タイムを競う競技と、着順を競う競技の2つのタイプがあります。公営競技「競輪」は着順を競う競技です。着順で勝敗(賞金)が決まります。最初から全力疾走する必要はないわけです。極力省エネで最終局面で最大限の力を発揮して着を獲るのが得策です。勝つためには、脚力と戦略が必要です。脚と頭です。

また、この先頭誘導員がいる間、ゆっくり走っているように見えますが、時速40㎞ほど出ているそうです。まず、スタートでそれぞれのラインがどの位置を取るか、ということがその後の展開を大きく変えます。大きく3つに分けて中段後ろ(最後尾)とした場合、それぞれの位置でどうなのでしょう?

分かりやすいので「後ろ(最後尾)」からお話します。

S級先頭誘導員1

・後ろ(最後尾)
先頭誘導員に続く隊列には長さ(距離)があります。スタートで「後ろ」を取った場合、レースが動きだした時に前に出ようとしたのでは間に合いません。したがって、最初にレースを仕掛けていかなければならない位置取りということになります。

・中段
中段はどうかというと、「後ろ」の動きと「」の動きが分かります。なので、どちらの動きにも対応がし易くなります。中段取りがうまい選手が、グランプリ2020でいうと、郡司選手です。この郡司選手が競輪グランプリ2020では1番車なので、スタートでどの位置をとってくるのか、それが大きなカギを握ります。(こういうと解読途中のタロット占いみたいですね…)

・前
」を取るということは、後ろが脚を使ってレースを仕掛けてくる間に脚をためておくことができるということです。後ろからの仕掛けに対してどう合わせていくのか、突っ張るのか、見送るのか。前を取っておいて見送って後ろにつけて最終バックあたりから動いて捲りをかけるという戦法も良く見ますが、自分(脚のあるライン先行選手)だけ(3着までに)届くレースになることが多く、真正競輪ファンにはあまり好まれないようです(笑)。突っ張るというのは、後方からくる隊列に位置を譲らないということです。選手によって、突っ張りの上手い・下手があります。ここも展開読みどころです。つっぱることが男の~~♪って歌ありますね(笑)。

S級先頭誘導員3

データの見方

どういうタイプの選手かわからない場合は、競輪のデータを活用してみてください。たとえば、keirin.jpなどのレース情報を扱う媒体の出走表には「直近4ヶ月成績」といったデータが掲載されています。今回の記事に関連してくるのは、その中の「B」「H」「S」の欄がヒントになります。「B」は最終周回バックストレッチを一位通過した回数、「H」は最終周回ホームストレッチを一位通過した回数、「S」がスタートで先頭誘導員のすぐ後ろ(前)を取った回数です。最近のレース傾向が見えてきます。
データも見方で味方に(^^♪

競輪グランプリ2020や如何に?!

こうなると!!!!!競輪グランプリ2020はラインが4つの4分戦(細切れ戦)。郡司選手が1番車、昨年度グランプリ覇者の佐藤選手のいる東北ラインは車番が外枠のため、スタートを取りに行くには不利。そうすると!となると!ちょっと、ここまででも頭の中でレースが動きだしませんか~?ここまででも楽しくなってしまった事務局です。どうなるどうなるー!事務局の実力ではこの後の展開まで話が及びそうにないので、菊池仁志が動画で語ります!

ちなみに、競輪中継で誰が先行するか?という話をよく聴きます。これは、最終バック(最終周回バックストレッチ)でどのラインが前を取っていくか、といった話です。菊池仁志の動画も最終バックの先行の話です。こちらのnote記事は、スタートをどうとっていくか、というお話でした!

競輪の基本的な(・・?についてはマガジンにまとめていきますので是非ご参照ください⇒ https://note.com/hitc_pro/m/mf88a11c5f4c3