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貝獣 シジミュラス(茨城町)


貝獣カイジュウ シジミュラス
身長:44.3メートル
体重:3万トン
生息地:涸沼
必殺技:オルニチウム光線、二枚貝シールド
弱点:熱湯に浸かると出汁がでてしまう

魚介類が日本一豊富ともいわれる涸沼を有する茨城町。その茨城町に住む少女・志々見シエルは、父の酒癖の悪さに悩まされていた。ある日シエルは涸沼に夕飯のおかずにするためシジミを採りに行くが、小さいシジミしか採れなかったため帰してあげることにする。数ヶ月後、家族とともに涸沼に遊びに行くシエル。しかし、仕事のストレスからか父・垣夫は酒に酔って母とシエルに辛く当たり始める。酒さえ飲まなければ優しい父と、よく遊んだ涸沼。そんな思い出までもが傷つけられようとしている事に涙を流すシエル。その涙が涸沼の湖面にこぼれた時、涸沼から、巨大なシジミを背負った怪獣が出現。人々が驚き逃げ惑う中、怪獣、いや貝獣があっけにとられる父に出汁の効いた体液をビームのように浴びせると、父はオルニチンの作用で酔いが覚め、いつもの優しい父に戻ったのであった。幼き日の思い出が守られたのは、帰してくれた事にシジミたちが恩を感じたのか、それとも単なる偶然なのか。涸沼の静かな湖面は黙して語らない。


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