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HCUでの入院生活

心筋梗塞日記その7

ジェットコースターな日々は、幸いにして前回まで。
これまで3度ほど死にかけたわけですが、この後は退院まで比較的穏やかな日々となりました。

穏やかとは言え、毎日の血液検査の値はとんでもない異常値を示していたので(心臓負荷を示す値と、肺炎の後遺症の炎症値)それが落ち着くまでは引き続きHCU(ICUと一般病床の間の位置づけ)にて入院生活となりました。

このHCUっていう場所はあまり落ち着かない場所でしたね。
自分は個室ではなく、そして周りに重い症状の患者さんが多いので、常に何かしらの機器が近くでピーピー警告音だしてる感じで。自分も酸素濃度の警告音をしょっちゅう出してました。
あと仕方ないんだけど、大きな声をあげたり、苦痛を訴えたりする人もいたり。(初日の自分も肺炎で周りの患者さんに迷惑かけてたそうなので文句も言えないんだけど)
ぐっすり眠れる日はあまりなかったなぁ。

HCUでは、肺炎明け当初は基本的にはベッドから動いちゃ駄目という状態。
体を横にするにも看護師さんを呼んでくださいとのこと。
点滴だけで食事はなし。飲み物は水とお茶のみ。尿管カテーテルと点滴、酸素を送る管も常に着用。
そして携帯もNGな場所なのでできることはテレビを見ることくらい。

ですが数日して徐々に自由度が増えていきました
・ベッドを45度まで傾けてよい(本も読んでよい)
・体を横にするだけなら自分で動いてよい
・ジュースを200mlまで飲んでよい
そんな感じに徐々に緩和

そして特に嬉しかったのがさらに数日後の
・軽い食事の解禁
・尿管カテーテルを外してよい
・酸素の管を外してよい
・携帯OKエリアまで看護師さんに車いすで連れて行ってもらって携帯使用
この辺りは一気に身軽になれて嬉しかったな。特に尿管。解放感がすごかった。

そして簡単なリハビリも開始
・ベッドから降りてしばらく椅子に座るリハビリ(座ってるだけでも心臓の負荷が寝てるより大きく最初は結構疲れました)
・少し歩く(座るハードルは高かったけど、その後歩くのはそれほど大変ではなかったかな)
・25m歩く/50m歩く
徐々にペースアップ。

心筋梗塞だけだったならもう少し早く回復フェーズに入れたのでしょうが、色々あったので一週間くらい全体的に伸びた感じでした。

この頃は、回復を結構実感として感じられていたので、早く一般病床に移りたいなと思っていました。
ただやはりこの場所は今にして思えば手厚く保護されている場所でしたね。
(結構な入院費を毎日とられる場所でしたが。高額医療制度がなければとんでもない出費になっていました)

そしてHCUに2週間近くいたのかな。血液検査の値もそこそこマシになったということで一般病床に移れることとなりました。
一般病床には個室もあるとのことでしたが、値段を聞いたら一泊約3万円(保険外)とのことでしたのでグループ部屋でいいですと答えました。

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