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新規事業開発の人選

わが社でも何らかの理由で新規事業を始めることにしました。
さて、一番最初はどのような人材を選択しますか?

新規事業を始めると決めた会社は数多くあれども、目的は自社の将来のためであり、どのような業種であれ、ほぼ一緒。

でも、違うのはスタートの人選(体制)はそれぞれの事情でちりちりバラバラです。そして、この時点でこの後のプロジェクトの進捗スピードやそもそも何をどこまでやるかの事業構想に大きな影響があるにも関わらず、安易な人選をしてしまうケースが予想以上に多いことを先ず訴えたいと思います。

もうどんな事業をするか決まっていたり、事業規模や方向性など何かかけらでも見えている場合の人選、体制決めはここでは置いておいて、まっさらの状態から会社が望む規模の事業開発を行う前提での人選について、実際によくあるケースを挙げておきたいと思います。

・社長から見て適任であろう者が数名選ばれ任命される。実は社長には自分が良いと思う事業アイデアがいくつかあって任命時に紹介しつつ、後は君たちに任せると言いつつ「報連相」はきっちりしなさい、と。

メンバーは路頭に迷うに違いない。

・役員会で新規事業の必要性が浮上し検討することが決まり、幹部会議で発表し、各部署から代表者1名を今月中に選出してください。来月初旬に初回の事業開発プロジェクト会議を開催します。そこでプロジェクトリーダーを決めて、その後は2週間ごとの定期開催を進める予定です。

→多数決合議制で、責任も皆で分散、決まりそうで決まらないグダグダ時間を使うが、途中現場業務が忙しいとか理由をつけて抜けるメンバー続出、最終的にプロジェクトは消滅、解散、良くても再編成再スタート。

・突然に新規事業を検討すると発表するのではなく、ある程度の期間をおいて機運を高めて行きながらプロジェクトをスタートさせるケース。例えば、今から半年、1年くらい先に開始目標を置いて、社内で事業開発テーマを募集したり、いくつかのテーマについて各人の意見やアイデアを聞いたりして、新しいことに積極的に取り組もうという意欲のある人材を見つけ出したり、実際のプロジェクト参加応募の機会を設けたりしてスタートさせる方法。

→プロジェクト結成までの、社内コミュニケーションの運営を担う人材が、過去に一度でも新規事業開発や立上げの経験があり、また本人にやる気がある場合は、会社のバックアップを受けながら進めると良い方向に向かうことが出来る。

・全社員に対して、社内起業制度や新規事業企画提案をする機会があり明確に制度化されている場合。

→リーダーとなるべく、事業テーマと意欲があり、プロジェクトリーダーとして人選することが出来る。本人所属部署の業務負担の軽減やプロジェクトに必要なシステム開発など、他部署からのプロジェクトメンバーの要請など会社側のサポートを受けながら進めることでスムーズに進めることが出来る。


人選にまつわる課題は、大小さまざまに出現し、其れぞれの考え、立場、他人の目など心理的なことも含めて対処が必要なので、やはり事業開発経験者が居ると強いと思います。

プロジェクトメンバーの人選が決まると、新規事業へ期待できるかできないかも含めいろんな事が見えてきます。


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