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会社や組織をジグソー(パズル)と仮定すると、
一人で起業した時は、たった一つの凸凹のピースが
ぽつんと置かれている状態に似ています。

一方、大企業や官公庁を見てみると、
様々な凸凹を持ったピースが既にはめこまれて、
とても大きなジグソーパズルを形成しています。

どちらが良いか?

それはあなたのお好みで、
と言うしかありません。
絶対的に、どちらが良い悪い、ではない。
相対的に、その都度考えるものですから。

ただ、前者が「一つがゆえのハードさ」を
抱えている一方で、
これからどんどん主体的に
「組み立てていく」ワクワクさ、
全体の形が変わっていく変化の楽しみ、
フットワークやスピーディーさがあるのに対して、

後者はすでに色々な凸凹が組み合わされて
ガチッとしている以上、安定感がある代わりに
「一から組み立てていく」ワクワクさは
少ないかもしれません。受動的。

一つ一つのピースを、ここでは
一人一人の人間、と仮定しています。
人間は千差万別ですから、
凸凹があるのが、当たり前です。
しかもこの凸凹、人間なので日々変化する。

尖った人が、自然と丸くなることもある。

一人の(一つの)ピースが
二人になる場合。
「一人親方」「個人商店」からの脱却。

この場合は、結婚にも似て、
自分(経営者)の凸凹に上手く合った人を
探すことになるでしょう。
イケイケなら、慎重な人。
物静かなら、激しい人。
そのほうが「ボケとツッコミ」では
ありませんけれど、仕事上では
うまく役割分担ができるのかもしれません。

一方で、大企業であれば、
すでにたくさんのピースがはまって、
凸凹も無数にあるわけですから、
「どこかしらには当てはめやすい」
ことになります。

それをうまく当てはめる、維持していくのが
「人事のお仕事」の大部分を
占めることになるでしょう。
離職率が高い(ピースがぽろぽろ外れる)
組織であれば、常に「補充」しなきゃいけない。
定期的な人事異動、すなわち
「カンパニージグソーの再構築」も
さかんに行われることになりますよね。
課題のある「凸凹当てはめ」を、
一つ一つの凸凹を見極めながら
組み直していく
作業です。
もちろん、生きた人間相手ですので
あまりに使い捨て感がひどい場合には
『ブラック企業』の汚名を受けますが…。

どんな特色を持ったピースを集めるか、も
その会社次第、業務次第、になります。

尖った、他の会社ではなかなか
当てはまりにくいような
鋭い凸凹のピースを好んで集める
会社があります。野武士集団的な。
一方で、似たような四角形に近い
凸凹の少ない穏やかなピースを
集めようとする会社もあります。
特に「公務員試験」などでは、
あまりに鋭い凸凹は採用されにくい
こともある
でしょう
(もちろん例外はあるとは思いますが…)。

…ここまで、大小の会社・組織を対比する形で、
ジグソー(パズル)にたとえてみました。

もう少し、発展形で考えてみましょうか。
「大企業から一人で起業する場合」
この場合は、どうたとえられるでしょうか?

たくさんのピースがはまったジグソーから、
外れて、一つのピースで働くことになる。
それは、
「え、これもやらなきゃいけないの?」
という、どこか誰か他の部署のピースが
知らずにやってくれていた仕事も、
全部一つのピースでやることと、同じ。
(確定申告、とか)

それが嫌で、自分に合った凸凹を
探して(つまり採用活動をして)
うまく当てはめて(人材配置して)…
とやっていくのは、けっこう大変です。

そこで、外注・請負サービスや
派遣・パートなどを活用する。
つまり、正社員のピースを探すのではなく
「お金」の凸凹を中心にして
「一時的・限定的に組み立てる」
ことに
なるわけです。

これからの時代、副業・複業も
さかんになっていくことでしょう。
看板に頼らず、一人から「ジグソー」を
組み立てていく時代。誰もが、です。

私も「中年世代の複業クリエイター」を
名乗り、個人「でも」活動し始めてから、
自分のお金を使って(切り崩して)
「外注」をお願いして「限定的に組み立てて
手伝って頂く」経験を、重ねてきました。
これは、組織の中だけにいては、
なかなか経験できないことです。

また、組織の「ワク」が溶け出した現代、
「プロジェクトメンバー」的な
小規模なジグソー(パズル)を
限定的に組み立て、そこでミッションに
当たることも多くなることでしょう。

「カンパニージグソー」から
「プロジェクトジグソー」
「チームジグソー」の時代へ、

と言えるかもしれませんね。

…さて、読者の皆様は、いかがでしょうか?
今の自分の凸凹を、把握していますか?
その凸凹は堅い? それとも柔軟ですか?
自分だけの一つのピース、凸凹を
どう他人の凸凹と組み合わせますか?
じっくりと一人ずつ集めますか?
資金力でたくさん集めていきますか?

逆説的になりますが、
色んな組織の凸凹を経験した人は、
自分の「当てはめやすさ」や
「当てはめにくさ」を
自覚しやすい
のかもしれません。

転職の際に「お祈りメール」をもらっても
「ああ、この組織の今の凸凹に、
自分の凸凹がうまくはまらなかった
だけなんだ、他を探そう!」と
サバサバと切り替えられると思います。

これらを考える材料となるのが、
自分のこれまでの個人的な
「ワークライフジグソー 」の変遷です。

下記から、私のワークライフジグソーの変遷を
書いた記事へと飛べます↓

参考までにぜひ。


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