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(本当は「花の宴」ですが、あえて「縁」で…)

LinkedInという街がある。
高い城壁に、囲まれている。

その中には商売に励む人が多く、
高い安全性、快適な気候もあってか
のびのびと行動できていた。

だがそれは、中にいてこその話。

城壁の外にいる者たちは
「あの街は英語しか使えないようだ」
「怪しい紅蜂がうようよいるらしい」
「商売をしないと入れないのだろう」
など
さまざまな噂に、惑わされがちだ。
いささか敷居が高く感じられ、
城壁をくぐるのに二の足を踏む者も、多い。

「街の中は、どんな感じなのだろう?」
「わかりやすい案内本は、ないのか?」

これが、城壁の外にいる者の悩みだった。
いや、外だけではない。
中にいる者ですら、その全貌を
詳しく知る者はほとんどいなかったのだ。

…ここに、一人の長老が登場する。

その者はかつて城壁の中の魅力を
直接、何百人もの人に説いて、
城壁の中への移住を勧めたことがある。

「皆が、この街のすべてを
たやすく知ることができるような
高い建物があれば便利ではないだろうか?」

長老は『高楼』の建設に取り掛かった。

こうろう。
高い建物。見晴らしがいい展望台。
このようなものがあれば、皆そこから
街の様子をうかがい知ることができる。

その長老の姿を見て、
一人、また一人と、協力者、支援者が現れ、
自主的に手伝い、宣伝を始めた。

高楼は、城壁の上に作り、
街の外からも入れるようになっていた。
まだ街に入っていない者たちにも、
その全貌がよくわかるように、と…。
移住を勧める人たちが他の人を
誘いやすいように、と…。

かの著名な音楽家、滝廉太郎は
楽曲『荒城の月』を作曲した。
作詞は、土井晩翠。

『春高楼の 花の宴』

という歌い出しだ。これをもじって言えば

『春高楼の 花の「縁」』

…この高楼により、さらなる人の縁が結ばれ、
城壁を越えて賑わい、たくさんの商売の花が
咲き乱れることになるだろう。

『天上影は 変わらねど
栄枯は移る 世の姿
映さんとてか 今も尚
ああ荒城の 夜半の月』

「荒城の月」の四番では、こう歌われる。

都市の栄枯、SNSの栄枯は、
時と共に移ろいゆく。
SNSは現実を移す月影。
永遠に栄えるものなど、ありえない。
日本におけるLinkedInも、
一時は枯れた。荒城となった。

…しかし、この新たな高楼によって、
街はさらなる光に照らされ、
賑わっていくに違いない。

その高楼の名は、
『 LinkedIn活用大全 』
松本 淳 さんの、新著。

2022年、春。カミングスーン。

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