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他人の切り取りを見て、自身の視点に気付く

ある同じ本を読んでも、印象に残る部分は違う。

とてもメジャーな例を挙げます。
『桃太郎』というお話。
このお話を読んだとしても、感想は千差万別。

◆「さすが桃太郎! 爽快だなあ」
◆「どうやって桃から生まれたんだろう?」
◆「鬼ヶ島ってどこにあるんだ?」
◆「きびだんご、すごいアイテムじゃね?」
◆「ちょっと鬼がかわいそう…」
◆「鬼は鬼舞辻無惨から…?→『鬼滅の刃』へ」
◆「鬼の視点から見れば…?→『桃太郎殺し太郎』へ」
◆「鬼ヶ島を探検…?→『新鬼ヶ島』へ」
◆「RPGにしてみると…?→『桃太郎伝説』へ」
◆「電車ですごろくにも…?→『桃太郎電鉄』へ」


というように、抱く印象も違えば、
そこから派生する物語も違うものです。

(なお、『鬼滅の刃』は
「鬼退治」のアレンジとも言えなくもないお話、
『桃太郎殺し太郎』は鬼目線で描かれた
桃太郎撃滅を誓う戦鬼のお話、
『新鬼ヶ島』は「ふぁみこん昔話」として
1987年に作られたディスクシステムの
名作ゲームのひとつ、
『桃太郎電鉄』は「桃太郎伝説」という
RPGゲームから派生したすごろくゲームです)

本記事は、千差万別の人間の
「トリミング」と「取捨選択」のお話です。

皆様は、松本 淳 さんの
#LinkedIn活用大全 』はもう
お読みでしょうか?

ふむ、今、読んでいるところ、ですか。
2022年の4月16日に発売された本。
各地で凄い評判を呼んだ
(呼んでいる)本、ですよね。

そうしたら、かとう さやか さんの
『LinkedIn活用大全』を
紹介する動画は、もう視聴されましたか?

…え、まだですか?

うん、それはモッタイナイことです。
そんな方はぜひ、
一度、ご覧になることをオススメします。
かとうさんが、簡明に、かつ情熱的に、
この本の「推しポイント」を
紹介されている、素晴らしい動画ですよ!!↓

さて、ここで立ち止まって考えてみましょう。

動画とは、トリミングと取捨選択と強調の表現。
当然です。かとうさんも
この本を最初から最後まで一字一句
朗読しているわけではないのです
(もちろん「朗読版」もあっても
面白いとは思いますが)。

「どこを切り取り、どこを推していって、
どこを視聴者の印象に残すか?」


そういうものを考えて、まとめて、
味付けをして、作り出された動画なのです。
このさじ加減が、案外、難しい。
だからこそ、ためになる、と私は思います。

つまり、同じ『LinkedIn活用大全』という
本を読んだとしても、
その感想、印象に残った部分、
推しポイントは、人によって違う!

それを、動画から感じることができるのです。

これまた当然のことで。
著者の松本さんなら、松本さんなりの視点で、
「ここはしっかり推したい!」という
ポイントがある、と思います。
かとうさんは、かとうさん自身が自分の中で
しっかり要約して、しっかり咀嚼して、
その上で「ここを推そう!」という
ポイントを踏まえて、動画を作られている。

その切り取り方にも、注目したい。

「うんうん、そこそこ、
そこは私も印象に残っているわ!」
「いやいや、そこはもう少し強調して
深堀りしてほしいな!」
「あれ、私が一番響いたところが
スルーされているぞ…?」
「へえ、そんな部分があるのか、
読み飛ばしていた、もう一度読もう!」

そのように、様々な印象を、抱ける。
それこそが、自分とは違う他の方が
「紹介」「要約」をしている作品を
見る時の醍醐味だ、とも思うのです。

同じ「桃太郎」を読んでも、
抱く印象は千差万別です。
展開する物語も、千差万別。
それと、同じです。

優れた「元ネタ」というものは、
読者によって、様々な印象を与えて、
かつ、その読者の中に
様々な物語を派生させるもの。

ほら、夏休みの宿題「読書感想文」でも、
同じ本からなのに異なる感想が
生まれてきますでしょう?

この事例で言えば、
「LinkedIn活用大全」という元ネタから、
かとうさやかさんの「紹介動画」という
素晴らしい派生作品が、また生まれた。

◆「元ネタ」→「取捨選択」→「紹介動画」

この展開の中には、
制作者であるかとうさんなりの
アレンジとトリミングと強調が
無数に散りばめられています。
その過程も想像しながら、
動画を見てみるとまた趣深いと思います。

さて、今度は、あなたの番(ターン)

ぜひ、この本をお読みになった方は、
自分なりの感想、自分なりの物語を
つむいでいってはいかがでしょうか?

消費する側だけでなく、
生産する側になってこそ、
重層的で複合的な視点がまた得られる、
と思います。

…え、そういうお前は
紹介動画などは作らないのか、ですって?
まず隗より始めよ、だぞ、ですって?

すみません。
まだ未熟者ゆえ、動画制作はちょっと
すぐにはできないのですけれども
(かとうさんの動画制作講座を
視聴させていただき、
とてもためになってはいますが)

取り急ぎ、私、いなおも、
Amazonの『LinkedIn活用大全』のページで
レビューを書いてみました!!
(反映には数日かかるということで
まだ反映されてないようですが…)

この本を見て、やる気になった皆様。
感銘を受けた、感想を持った方へ。

ぜひ、自分の言葉で、
自分なりの視点とトリミングにて、
この本の「Amazonレビュー」を
書いてみてはいかがでしょうか?

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