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戦後日本の改革のひとつに
「農地改革」というものがある。

簡単に言えば「自作農」
増やそうとする改革である。
「小作農」が多かった日本では
「地主」の力が強かったため、
民主主義・経済自立を根付かせるためにも
「自作農」という土地を自分で持つ
農業従事者を増やそうとする改革だった。

この「自作農」「小作農」という言葉を
商人=ビジネスパーソンに
あてはめてみるとどうだろう。

「自作商」「小作商」、となる。

「自作商」=自分で商品を作り出し
しかもそれを売っている人。
「小作商」=他人が作った商品、
他人のビジネスに乗っかる人。

どちらが良い悪いという
話ではないのだが、
日本では高度経済成長を通じて
「小作商」が多かった。

いわゆるサラリーマン。
他人(経営者)が作った
ビジネスモデルに従って、
売れる仕組みにのっかって
商品を作る手伝いをし
会社の看板で売るスタイル。

しかし、バブルの崩壊、SNSの発達
などによって、
いま、見えない「商地改革」が
進行しているのではないか?

…そんなことは、ヤフオクやメルカリ
転売ヤーなどによって
「見える」ようになっているよ、
と思われるかもしれない。

しかし、この改革は
そういう表面的なものに留まらない。
働き方や価値観を逆転させるほどの
パワーを秘めているように思う。

すなわち、
「小作商」(サラリーマン)の
片手間に「自作商」するではなく、
「自作商」がベースになって
片手間に「小作商」もする、
というスタイルが
主流になっていくのだ。
一億総自作商だ。

…「自作商」なんて
無理に言葉をつくらなくても
「フリーランス」と言えばいいのでは?
とお思いでしょうか?

ちょっと、ニュアンスが違う。
「自作商」は「小作商」の対比概念。
「フリーランス」は「勤め人」との対比
だけにとどまらず、自由にはばたく人。

より「自作商」という言葉のほうが
「小作商」との対比で
「まだ小作商で消耗してるの?」的な
ニュアンスを出しやすいのである。

とはいえ、「自作農」が高齢を迎えて
後継者不足に陥っているケースも多い。
また、長いこと「小作農」だった人が
「農地改革」によって突然土地を所有し
そこを狙って怪しいブローカーが
暗躍したという話もよくあった。
そう、自作商は自己責任であるがゆえに
トラブルになることもまた多いのだ。

その危険性をしっかり見据え、
「自作商」を志す人は
「自分」ですべての経営権をにぎり
かじ取りを考えていくことを踏まえて、

怪しい業者やビジネスに
飛びつかないようにしたい。
ネット上ではそういう「自作商」も
たくさんいるので(本当に多いですよね)…。

LinkedInには、健全な
「自作商」精神を持つ先輩方が
たくさんいるように思われる。

とても、参考になる。

私も、移行しつつある最中だ。

小作商から自作商を志す方、
まずは「兼業商家」つまり
「複業」からいかがでしょうか?

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