「さんさん録」の缶コーヒー ~鳥見桐人の漫画断面図5~
あえての缶コーヒー。
最近ではコンビニで挽きたてコーヒーが手軽に飲めるようになり、むろんそれはそれで良いのだが、缶コーヒーの奇妙な魅力は失われていない、と思う。
そもそも、「コーヒーを缶に入れる」という発想が斬新だ。コーヒーと言えばコーヒーカップに入れて飲むのが常識だった頃から考えると、今の時代はなんと選択肢が増えたのだろう、と感じる。
俺は近くの公園で、缶コーヒーをあおりつつ、一息ついていた。
戦中には、「敵国飲料」として輸入停止になったという。大正時代に増えてきた