見出し画像

「オサレな旅で表札を買う」ヒスイの旅日記

犬山城から見下ろす、春の木曽川は、
ゆたゆたと碧(みどり)で、
そのまま飛びこんだら
自分もおなじ色になって、
そのまま水に溶けていきそうに見えた。

はい、飛び込みません(笑)。
ヒスイは高所恐怖症なので
ガタガタ震えながら、同行人にしがみついて
天守閣の回廊を一周しました(笑)。

今回、画像は借り物です、すみません。
https://travel.navitime.com/ja/area/jp/guide/TBNarticle32884/

だって、まじで、こんな手すり一個だけですよ?
落ちようと思ったら、秒で落下できる(笑)。
もちろんやりませんけど!
ヒスイは高所恐怖症ですから!


さて。
高いところが嫌いなヒスイが、
なぜ冷や汗をかきながら天守閣を一周しているかというと、
同居人のケロリンと、姪の澄(すみ)が、

「いっちょ、このへんで、犬山の桜を攻略しとくか!」と
かってに合意しやがったからです(笑)

ヒスイは完全インドア派。
旅行なんて、行かなくても幸せなのに!!

とはいえ、
春爛漫。
桜はこんなふうで、

針綱神社

さらにこんなふうでしたので、
実に美しうございました。

針綱神社前です

針綱神社(はりつなじんじゃ)は安産の神様(笑)

ここは簡単にお参りをして、隣の
三光稲荷(さんこういなり)へいきます。
こちらは最近、縁むすびの神さまとして人気で、
ハート型の赤い絵馬がずらりと並んでいました。

それもスルーして、ヒスイは大事なことをお願いする。

商売繁盛!!!
自営業です、商売一途です(笑)。
三光稲荷では、「福種銭(ふくたねせん)」というものを、もらえます。


中には、お札らしきものと、五円玉? が入っています。
裏を見ると、
「財布に入れて持ち歩けば
 小づかいに困ることもなくなるでしょう」!!

小さく稼ぐヒスイには
ぴったりのお守りです(笑)。

稼ぎがあったら、返して
また新しい福種銭をいただく。
わらしべ長者式、おまもりです(笑)



さてさて。犬山城は国宝です。


犬山城は豊臣秀吉が生まれた天文6年(1537)、
織田信長の叔父である織田信康によって創建された、現存する日本最古の木造天守

https://inuyama.gr.jp/castle.html

……のぼりましたよ、ヒスイも。

古いせいか、階段はめちゃくちゃ急で、
最後の方はもう
下がることもできずに
泣きながら上がりつづけるしかない。

何事も前進あるのみ、という人生における重要な機微を
足裏で感じることができる(笑)、
非常に貴重な場所でもあります。

で、天守閣まで上がりきると
そこにはもう、
空と木曽川と、
板張りの回廊、のみ(笑)。

風、びゅうびゅうです(笑)。

これもまた、旅のだいご味。
非日常の空間でした。

犬山の城下町でアレコレと食べ歩き、
夕方になって来たので
姪を犬山駅まで送りました。


ヒスイは帰りません。
なぜなら、お泊まりのお楽しみがあるからです!!!

実は、ふるえながら天守閣を一周したり、
桜を見たり、
商売繁盛をお願いしたりしたのも、
すべてはここに、お泊りしたかったからです。
「ホテルインディゴ犬山 有楽苑(うらくえん)」

木曽川鵜飼いをモチーフにしたフロント。
画像はホテルインディゴからお借りしております
https://inuyama.hotelindigo.com/our-hotel/

コチラのホテル、以前は名鉄犬山ホテルという
昭和感あふれるホテルでした。

リニューアル前は、
木曽川のほとりに立つという立地を
ほぼ生かしておらず(笑)、
めちゃくちゃいい温泉があるにもかかわらず、
それもまったく生かしておらず(笑)、

もう、どうしてこんなに、のどかなの??と思うほど
ローカルなホテルでした。

それはそれで大好きでしたが、
アートなホテルに生まれ変わった、となれば
一度は行ってみたい。


さて、
アートなホテルの名にたがわず、
敷地に入った時から、
もうオサレ(笑)。
でも、そこかしこに、おなじみの形が感じられて
なんとなく、ほっとしました。

こういうアート系のホテルって
ちょっと気おくれする部分があるんですが、
ここは、
土台にどーんと、
古き良き、セメントと鉄骨の構造が
残っている感じで。

それはちょうど
犬山という町が、
どれほどの時間がたっても
まわりがどれほど変化しても
しぶとくしぶとく
変わらずにある感じと似ていて

ああ、
地元に根ざすホテルって
こういうことだなと
思いました。


温泉もかっこよく改装されています。

画像はホテルインディゴ公式よりお借りしております。
https://inuyama.hotelindigo.com/onsen-fitness/

お湯は以前どおり、ひたひたひたひた。
無味無臭、ほんわりと温まるお湯。
いやもう出たくない、永遠に入っていたい、白骨になるまで(笑)。
そう言うお湯です。


客室には犬山城ビューや、国宝の茶室、如庵(じょあん)を眺める部屋もあるのですが、
ケロリンが
「男なら、木曽川を見おろさなきゃな!!」
と意味不明なことをぬかしくさったので、
木曽川ビュー、となりました。

画像はホテルインディゴ公式より
https://go-ihghotels.reservation.jp/ja/hotels/iunkj/rooms?checkin_date=20230603&checkout_date=20230604&adults=2&child1=0&child2=0&child3=0&child4=0&child5=0&children=0&rooms=1&dayuseFlg=0&sort=1

テラスにソファがあって、
ホントに木曽川を見おろせました。
ケロリン、ご満悦(笑)

さて、こんなオサレなホテルですが
泊まっているのヒスイたちですから、
会話はかっこよくない(笑)

温泉から上がって、晩ごはんはもうどうでもよくて
(ここにくるまでに、名物の田楽とか、ビールとか
きしめんとか、飛騨牛串焼きとかコロッケとか、あれこれ食べている(笑))
ベッドでダラダラ。

会話もパッとしません(笑)
アートな非日常空間が、だいなしです(笑)。

それでも
旅先だから言えることもあり、

「最近さあ、ヒスイの書くものが、変わってきたねって
 言われるんだよ」
「ほーん。それ、いい方向か、ダメなやつか」
「だいたい、いい方向だと思うよ」
「そりゃよかった」
「メンタルが安定しているからだと思う。
 ありが……」

と言った時には、
ケロリンすでに、爆睡。

わすれてました。
この男、枕に頭をつけたら
5秒で熟睡なんです。

さすが、元運動部からのガテン会社員(笑)
(注:最近ケロリンは自営⇒会社へ就職しました)
どんなところでも寝られなきゃ
生きていけないんです(笑)。

爆睡するケロリンを足でつつきつつ、
なんとなく、
笑えてきました。


翌朝は、生ハムやサーモンが並ぶ
超豪華な朝食ビュッフェがあったらしいのですが
ねぼすけヒスイは、当然スルー。

常時、5時半起きのケロリンは
起床後、すぐにテラスへ出て、
朝日と共に、木曽川を睥睨(へいげい)し、

「ま、これで木曽川はシメたも同然」などと、
少年ジャンプのようなセリフを吐いてから
元気に朝ごはんへ行った模様です(笑)
すいません、
寝てました(笑)。




翌日、帰る途中にケロリンが、
ハンコと表札を作る店を見つけました。

「……うち、表札ないな」
「ないね」
(注:今住んでいるのは親族から借りている物件なので、
 表札を出してないのです)
「あったほうがいいな。アマゾンの置き配に便利だな」
「便利だね」

ということで、表札を作ってもらうことになりました。


……せっかく、オサレホテルに泊まったのに
犬山城を眺めるロビーでのティータイムもなし、
優雅なバーでのカクテルもなし。

非日常の旅で
日常を買って帰るのだなと
思いました(笑)。

まあ、ヒスイの旅はこんなていたらくですが
皆さまはどうぞ、
優美なホテルステイと
国宝の旅をゆったりと
お楽しみください(笑)。



#わたしの旅行記



コチラの企画、今日までだって
さっき気づきました(笑)。

シロクマ文芸部は、いつもどおり
20時ごろに出ますので
よろしくお願いいたします(笑)

ぎり、まにあったかな(笑)。


ヒスイをサポートしよう、と思ってくださってありがとうございます。 サポートしていただいたご支援は、そのままnoteでの作品購入やサポートにまわします。 ヒスイに愛と支援をくださるなら。純粋に。うれしい💛