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「存在感のない女は、得をする」オーラゼロのヒスイです(笑)

今日は「存在感がなくて、得することもあるよ」って話です。

ヒスイは存在感が希薄な人間で。
いろんな集まりに出席しても
あとから
『あれ、ヒスイ、あそこにいた?』って
よく聞かれる(笑)。

あんまり聞かれるから、最近では、
本当は欠席していた時も、
『いたよ!』っていう事にしてて(笑)

それで相手が
『だよねー、いたよなー?』なんて言うと
おもしろくておもしろくて
そのまま放置する(笑)

それくらい、
存在感がない女です(笑)。

今日は、存在感がなくても べつに
困ることもなくて
それどころか、
得したこともある、っていう話です。

その日、ヒスイは喫茶店でお昼ごはんを待っていた。
たぶん、オムライスとかチャーハンとか、そんな感じのもの。

あらかじめ、店の人から
「ちょっと時間かかりますけど、いいですか」って
聞かれた。ランチタイムの終わったところで
ご飯が空になったかなって。
待つのは平気です。よくあることなんで(笑)

持っていた本を読みながら、
ふと、話し声に気づく。
後ろのテーブルで、男女が話していた。
ほんの少し、声がひくい。
いちおう周りを気にしていたんだろうと思う。
なにしろ内容が、内容だったから(笑)。

「えー、今になってキャンセル? もう旅行会社に払っちゃったわよ?」
「しょーがない、少し返金されるんだろ?」
「お金の問題じゃない、あなたの誠意について言ってんのよ。
 どうせ、奥さんにバレたんでしょ」

わお。
奥さんにバレたんだ??
こうなるともう、本もオムライスもどうだっていい(笑)。
ヒスイ、耳を大きくして、背後に集中しましたね(笑)。

男性の声はいっそう低くなって、

「まだバレてない。けどバレかけてる。
 当分おとなしくしてなきゃ、会えなくなる」
「どうせ会えないじゃん、奥さんがいろいろチェックするようになるんだもん」

そうよね、そうなるよね。
つぎは女性の声が少し高くなる。

「あたし、一人でも行くから」
「はあ?」
「ひとりでも行く! キャンセルしないから!
 お土産のマカダミアナッツをご自宅に送りますわ、課長!!」

がたっ、と音がした。
つづいて忙しいハイヒールの音がしたから女性が立ったみたい。
がらんがらんがらん、とドアを開けて、いってしまった。

わーお。
久しぶりに、公共の場で修羅場を見たわ(笑)。
ちらっとカウンターの中を見ると、マスターがいない。
やばいな、これはオーダーが忘れられているパターンだ。

存在感のない女、ヒスイ(笑)
こういうこと、よくあるんです。
だからここで
『すいませーん、オムライスまだですかー?』と聞くべきなんだけど
聞けない。

だって、後ろの男が電話を始めたから!

「あー、俺だけど。例の温泉旅行さ、行けることになったから」

は? え、たった今ダメって言ったじゃん?
もう仲直り?
などと、考えたヒスイは、まだまだ男女について知らんらしい(笑)。

男性は、こう続けたのです。

「だいじょうぶ、ホントだって。先約をキャンセルできたから。
 うちにも、うまく言っといたし。
 箱根だっけ? 楽しみだねー」

……わお。

どうもこの男、二股不倫らしいんです!
たったいま、ひとりの相手との旅行をキャンセルして
もう一人の旅行にスイッチしたらしい。

すごい。
すごいわ。

この世には、ヒスイの知らない世界が
いっぱいあるんですね(笑)。

このあと、男性は軽やかに電話を切り、
レジにお金を払いに行った。
本の陰から見たけど、
めっちゃ、ふつーの男性でした(笑)。

レジでお金を受け取ったマスターは
「ありがとうございましたー!」と言った後
ハッとした顔で、
コッチを見た。

あきらかに、
ヒスイの事を忘れていたらしい(笑)。
男性客が言ってしまってから、おたおたしつつ、

「あっ、チャーハン、すぐ出ますので」
「オムライスです」
「おっ、あっ、はい!」

5分後に出てきたオムライスには
サービスのプリンがついていた(笑)。

いいんですのよ、マスタ―(笑)
ヒスイ、ここで人生について新しく学んだし、
なによりも、
未来のnoteネタが出来ましたわー(笑)

こんな毎日です(笑)。


それにしても、あの彼女、
ひとりでハワイに行ったのかなあ。
もう一組の温泉旅行は、どうなったんだろう……(笑)


ヘッダーはUnsplashTandem X Visualsが撮影

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