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「イギリス男の顔は、帽子で完成する」ヒスイの映画感想文『生きる LIVING』

今日は映画、「生きる LIVING」についてのお話です。

ヒスイの同居人、ケロリンは
無類の映画好きです。
なかでも
黒澤明と吉田喜重監督は
もはや神の域に達しているというマニアっぷり。

そんなケロリンが
黒澤の名作をリメイクしたイギリス映画
「生きる LIVING」を
見ないはずがない(笑)

みましたよ、ヒスイも。
生きるってことについて描き上げたストーリーは
黒澤明の映画とほぼ同じです。

そこへ、1950年代のイギリス、ロンドンを
そっくり持ってきたような、ノスタルジックな画面。
ヒスイはうっとりしながら
見ました。

おわってから、ケロリンを見ると
「ふむーん、うむーん」と
うなっている。

「ケロ、悪いもんでも食べた?」
「いやちがう。ううー。やっぱりなあ」
「なに? 気に入らないの?」
「いやあ、よかった。いい映画だったと思う。
 だけどさ、おれ、見ている途中に気がついちゃったんだよ」

「……はあ?」
「イギリス男の顔って、帽子がのっかって、初めて完成形なんだな!」


……そこかよ!!!

というわけで、比べてみました。

①帽子アリ、の主人公を演じたビル・ナイ。 

かっこいい。文句なしに、かっこいい。

②帽子ナシ、のビル・ナイ。

これもまあ、かっこいいんだけど……。


なるほどなあああああ!
たしかに、ケロの言うとおり、
帽子アリのビル・ナイは
『完成形』という感じがする。

まあ、ビル・ナイが面長で、
帽子がないとちょっと間延びしちゃう、っていうことも
あるかもしれないけど。

ってことで、もうひとり、
映画の中では、ビル・ナイ演じるロンドン市役所の課長に対して
新人部下の役を好演していた
アレックス・シャープの帽子アリ画像も。

ちょっと頼りない感じもあるけど、それもまたヨシ

ええ、どの顔も、やっぱり帽子があったほうが
きりり、と締まりますね!
顔の下の、ばっちり決まった
トラディショナルなスーツとあいまって、

とにかく、
帽子があるほうが、イギリス男はカッコいいみたいです。

というわけで、
衣装もふくめて、とてもいい映画でした。
生きるってなに? という
回答の出ないものと、
何とか折り合って生きていくのが
人間なんだなあっと

思いました。
みなさまも、よろしければどうぞ。

主人公の俳優、ビル・ナイ。
もとはジャーナリストと小説家を目指していただけあって
知的なオジサマです。

ヘッダーはUnsplashEl Swaggyが撮影


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