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「信じる男は、壁なんざぶっち破る!」ヒスイのありがとうアニキ日記

世界は常に動いている。今日は予定と違う日記を書くことにします。
アニソンの帝王、水木一郎さんが亡くなりました。

ヒスイにとっては
アニメそのものは見たことがなくても
主題歌だけは 水木一郎の声で知っている、というほどの
ひとでした。
マジンガーZはカラオケで歌うしね。

水木さんは、いつだってアニソンシンガーの中心にいて、明るく朗々とした歌声を披露してくれる人でした。

だからこそ、今回の訃報で
『むかしはアニメソングなんて子供のもの、
曲単体として評価されるものじゃなかった』
なんてことを知り、ビックリでした。

だって、大人気じゃん、いまのアニソン。
むしろ、歌ありきっていうアニメだってあるじゃん。
『残酷な天使のテーゼ』、ヒスイは歌えるよ。
エヴァンゲリオンは見たことないんだけど(笑)


ここまでのアニソン盛り上がりを支え続けていたのが
水木一郎さんだったと知り、
もう一度びっくり仰天。
そうなんだ。しらなかった。

しょせん、子供用の歌。ちゃんとした歌手が歌う曲じゃないって言われていたアニソンを、あきらめずに歌い続け、
今や世界中に知られるまでに育て上げたのが
水木一郎なのでした。


今回、アニソンと水木一郎さんの事を知り、
ヒスイの頭の中に浮かんできた人がいます。
ダルトン・トランボです。

トランボは1940年代からハリウッドで大活躍した脚本家でした。
作品名を挙げていけば、
「いそしぎ」
「素晴らしき哉、人生!」
「スパルタクス」
「パピヨン」
「ガン・ファイター」などなど。枚挙にいとまがありません。
中でも有名なのが、オードリー・ヘップバーン主演の傑作、
「ローマの休日」です。

しかし、「ローマの休日」のクレジットに、トランボの名前はありません。
なぜならこの時、トランボは政府による共産主義者排斥運動「レッドパージ(赤狩り)」の対象となり、聴聞会での証言を拒んだ末に実刑判決を受け、映画界から干されていたからです。

もっとも、映画界を干されている間もトランボは精力的に「下請け」の形で仕事を受け続けました。そのおかげで、レッド・パージ前と同じくらいに稼いでいたともいわれます。それだけの実力があったからです。

ちなみに「ローマの休日」の脚本はイーアン・マクレラン・ハンターが書いたものとして、1953年にアカデミー脚本賞を受賞しています。ハンターはトランボの友人。
実際はトランボの仕事ですが、今も映画のラストに出てくる脚本担当者はハンターのままです。
(↑現在は、ダルトンの名がクレジットされています。
『米脚本家組合(WGA)は(2012年)12月19日、同作の原案者クレジットをイアン・マクラレン・ハンターからダルトン・トランボに変更、ハンターとジョン・ダイトンの2人が記載されていた脚本クレジットにトランボの名前を追加』




トランボは後に、実名で作品を発表できるようになり、レッド・パージには意味がなかった事を証明しました。
トランボ自身、「あの運動には敵も味方もなかった。ただ被害者がいただけだ」と言っているように、映画界の多彩な才能を無駄につぶしただけの黒歴史になりました。



ダルトン・トランボと水木一郎。
この二人に共通しているのは、

『たとえ他人が評価しなくても、仕事を干されても
自分を信じて実力を磨き、仕事をやり続けていれば
いつか必ず壁をぶち破ることができる』


ということです。
どっちも、かっこいい男でした。
ヒスイは、こういう人になりたいと
心底からそう思います。


水木一郎アニキ。
ご冥福を祈りますーーーーゼーーーーーット!!!!

ダルトン・トランボ

お風呂で執筆するトランボ。ハリウッドでいちばん仕事が早い男と言われていました。


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