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「こんなヒスイを、ねたむなよ(笑)」リアルお仕事ヒスイ日記。

じぶんの周りの反応って、受け取ったまま、じゃないのかもしれない。
今日はそういう話です。

ヒスイの仕事がらみの小さなコミュニティに、
ささいなことで、ヒスイにかみつく人がいます。
同業だし、ヒスイにとっては先輩でもあるので
無下にもできないけど、

正直なところ、
反応に困る(笑)。

先日も飲んでいる席で、とろりとした声で言われた。
(彼女、美声で有名なんです(笑)。声の仕事すればいいのに)

「まあねえ、ほんとは仕事しなくても生きていける人に
コンペ、持っていかれるなんてね。腹立つわ、まじで。
こっちは必死でやっているのにさあ」

いつものよーに、ヒスイの反応は鈍かった(笑)
というか、これ、自分のことを言われているって、
気づかないんですよね(笑)。
親友のマイちゃんは、よく言うんです。
『ヒスイの強みは、鈍感力ね』って(笑)

……鈍感力(笑) 言いえて妙ですな(笑)。



で、その時もヒスイはぼーっとしてて、
隣にいるマイちゃんに足を蹴とばされるまで
自分のことを言われているって思わなかった(笑)。
彼女の言葉は、続いていた。

「フリーの仕事って、必死にやったもんの勝ちでしょ。
こっちはなりふりかまわず、仕事を取ってきてるのに
のほほんとやってる『お嬢』が評価されるって
どういうことなのよ。
いい加減にしてほしいわ」

『いやべつに、評価されていないし。
あと、あたしん家に金があろうがなかろうが
あんたには関係ないし。
仕事を取るっていう場所じゃあ、性別も年齢も実家も関係ないじゃん。
ぜんぶ平等でしょ』

なんていう理路整然としたことが
瞬時にヒスイの口から出るはずもなく(笑)、
その場は、えへえへと笑いながら、ちくわ天をかじっていた。

ちくわの味は、
しなかった。


一次会が終わり、マイちゃんと引き上げる途中、
急に悔しさがこみあげてきて、
うわうわと泣けてきた。

「ま、まいちゃん! なんであいつに、
あんなこと、言われなきゃなんないの」
「そんなの、あの場で、あの人に言いなよ」

こういうとき、マイちゃんは冷たい(笑)。

「あの人、最近いきづまっているんだよ。
小さなコンペは取ってるし、
あたしは悪くないものを作っているって思うけど、
本人はもっとやれるって思うのね。

理想と現実のギャップに
苦しんでるんじゃない?」

「り、り、り、理想があるだけいいじゃん!
あたしなんて、理想もないよ!
目の前の仕事をこなすだけで必死じゃん。

あっちがヒスイの上にいるのに、なんで、いじめるのよう」

するとマイちゃんは、ぴたりと足を止めた。

「ヒスイ、あんた、あのひとのほうが上だと思ってる?」
「思うよ。先輩だし、去年はデカい仕事を取っていったじゃん」
「あれ、あの人の入っていたチームがとったんだよ。個人じゃないよ」 
「でも デカい稼ぎになったじゃん。SNSで自慢していたもん」

いやもう、我ながら(笑)。ヒスイはどうして金の話になると
意地汚くなるんでしょ(笑)
マイちゃんはますます冷たくこっちを見て、

「相手は、あんたの方が上にいる、って思っているよ。
だから腹を立てているんじゃん。
あんた、ねたまれてんのよ。わかんないの?」
「……わかんない。ぜんぜんわかんないです」

「自分の価値を、客観的にとらえておかないと
むだに自己卑下することになって、ますます相手が腹を立てるの。
自分は自分で、ちゃんとやっているんだって自信を持ちなさいよ。

自信のコントロールもフリーランスの仕事のうちなんだから」

頭上に黄色っぽい街灯と、うすぼんやりした月が昇っていて、
マイちゃんのクッキリした眉毛が夜に浮かび上がった。
二重のライトを浴びた女優みたいに見えた。
正しいセリフを、正しい間でしゃべっている、
自分の仕事を完璧にわきまえた、舞台上の女優のようだった。



家に帰って、よくよく考えた。
マイちゃんが言ったことは、イマイチ納得できない(笑)。
ヒスイには、ねたまれるような、すんばらしいものはないと思う。

とはいえ、
『自信のコントロールをしろ』というのは
大事なことで。
それはつまり、
『自己肯定感をきちんと持っておけ』って事かなって思う。

自分がやってきたこと、やっている仕事を客観的に評価して
自信をもって突き進む、ということが
無用なイザコザを避ける道かな、とも
思ったのでした。


ああ。なんか今日も
綺麗にまとまっていないけれど。
とりあえず、
ヒスイは仕事を続けるしかないです。

文章も絵も、
ヒスイにはこれしかなくて、
周り全部が倒れるまで、
これにしがみついているしかないから。


今のままで、いいんだと思う。


勝手にねためよ、あのヤロウ(笑)!!!


今日は、以上であります(笑)!
あ、このあと、今夜締め切りの「ジャンプ+原作」に応募するため
あらすじだけの記事を、もう一件アップしますね。
去年書いた『節を超える』も、出そうと思います。


ではまた、明日。
ほんとにもーーー!!

こんなヒスイを、ねたむなよ(笑)

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