見出し画像

「飼い主の声待つ犬の傾きへ――」ヒスイの犬短歌

マスター飼い主の声待つ犬の傾きへ
 まろき蜜柑の皮剥いで投ぐ」ヒスイ

今日は短歌。
今朝、起きてすぐモーニングページを書いていて、ふと
浮かんできました。

<゜)))彡 <゜)))彡 <゜)))彡
犬か猫か、と言われたら、ヒスイは絶対的に「猫」派です。
なぜかと言えば、犬はお世話がいるから(笑)
猫もご飯やトイレの片付けなどが必要ですが、
それでも犬よりは、うんと楽だと思います。
メンタル的にラクなんです。

猫は、放っておいても飼い主に罪悪感がない。
というか、むしろ猫は放っておいてほしいので
世話をしたくない飼い主(ヒスイ)と、勝手に生きていたい猫(ウルシ・コハク)とのあいだで、需要と供給が一致しているのです。

だから、犬は無理(笑)。
犬のお世話が物理的、時間的に無理っていうことじゃないんです。
犬の視線が、つらいの(笑)。
散歩の時間になっても出かけないと
犬はじっと座って、こっちを見る。
ただ、みているだけ。
その視線が、キッツいんですよね、ヒスイは。

責められている気がするの、こっちの怠慢を(笑)。

猫のようにバリバリと爪を研ぎ、
にゃんにゃんと鳴きつづけ、
自分の要求をストレートに通そうとする存在のほうが
ヒスイは楽です。

向こうが要求をぶつけてくるなら、
こっちは要求を断固拒否する態度で行くわ!! って感じで
五分と五分の戦いができるんです。

……いや、ちょっとまって(笑)。
飼い猫と五分五分の戦いをしている時点で、
ヒスイは、だいぶダメな飼い主なんですけど(笑)。
しかし猫はかなり自分の事を最優先なので、
こっちの事情はおかまいなし。
なので飼い主もすがすがしいくらいに
「今はダメ! ちょっとまって!」と
言えるのです。

そう、ヒスイは猫となら、対等の関係を作れます。
だが。
犬はダメ(笑)。

かつて実家で犬を飼っていたこともありますが
(ヒスイパパは犬派なのです(笑))
その時も、つらかった(笑)。
散歩の時間になっても、ダラダラヒスイは出かけたくない。
うちでただ、絵をかいていたい。
だから気づかないふりをします。

しかし。
犬は必ず気づく。
(この一点だけにおいても、犬には時間どおりに動く、という
 大きな特質があります。
 猫は、1日のスケジュールなんか決まっていません。
 どこまでもいさぎよく、その日暮らしなのです(笑))

犬は、時間になるとちゃんと飼い主を待っている。

なかにはリードをくわえて持ってきて、飼い主の前に置く、という
高等技術を駆使する犬もいるようですが、
ヒスイ実家の犬は、ひたすらじっと待つタイプでした。
コッチを見て、待っているのです。

その視線の、重いこと重いこと(笑)!
あれですよ、
そろそろ別れようかって思っている女が
『いーや、あたしは断固わかれない。
 婚姻届けにハンコを押させるまでは、絶対にあきらめない。
 諦めません、勝つまでは!!』という無言の勢いで
じっと見ているように(笑)。

犬は、飼い主が約束どおりに動くのを待っている。
無言の圧力。
犬、すげえ(笑)。

ヒスイはメンタルが高野豆腐なので、
ほどほどまでがんばりますが、
結局、最後は犬の言いなり(笑)
ルーティンより30分ほど遅れて、
とぼとぼと暗い夕暮れのなか、歩いていくのでした。

歩きながら、ヒスイは後悔でいっぱい。

『どうせ散歩に行くのなら、時間通りに言ってやればよかった。
 それだけで、犬もハッピー、ヒスイもハッピーだったはずなのに』って。

たかだが散歩に20分遅れたために、
ヒスイは
『しょせんあたしは、犬のプレッシャーにすら耐えらない……』
と、むだに自分を責める気持ちになります。

そこが、苦手なんです。
犬とヒスイは、五分と五分じゃない。
犬が七分、ヒスイが三分といった感じか。

相手が思いどおりになるまで、じっと耐えて耐えて耐え抜く!という
犬の不屈の精神に、
ヒスイはもう、とても疲れちゃうのです。
こんなプレッシャーに堪えられぬ……! と思い、
一人暮らしを始めた時から、
ヒスイは猫を飼うと決めていました。

以来、最新の猫、コハクを含めて5匹の猫を飼いましたが、
どの猫も、
スパーリング相手として、不足のない存在でした(笑)
やつらはヒスイの右ストレートを華麗にかわし、
ヒスイは猫どものジャブをよけて、
合間に鋭い左フックを放ち、
最後には双方とも非常なる満足感をもって
全ラウンドを終了した。

もっとも戦い抜いたあとにカリカリごはんをやり、トイレを片付け、
ブラッシングをしてモフモフおもちゃで遊ばせていただくのはヒスイなので
正確に言えば
勝ったことにはならないと思うんだけど(笑)

それでも最後のゴングを聞きながら
一緒の布団で眠るときは
ヒスイと猫は幸せな引き分けで、終わるのでした。

そしてふとおもう。
いや、ヒスイ、あかんわ。
待つ女とか、絶対になれないわ。

『ビクターの犬』にすら、なれないオンナに
『待つ女』をやれるわけないんです。
あれはかなり、できる女のテクニックなのですよ。

だから、これでいいんです。
だってヒスイは、猫派の女だから(笑)

また明日、お会いしましょうね。
……ところで、どうしてこの記事、猫の日(2月22日 にゃんにゃんにゃんの日)に出せなかった??
こういうところが、ズレてんだな、ヒスイは(笑)。

ヒスイをサポートしよう、と思ってくださってありがとうございます。 サポートしていただいたご支援は、そのままnoteでの作品購入やサポートにまわします。 ヒスイに愛と支援をくださるなら。純粋に。うれしい💛