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「猫をめぐる攻防」ヒスイ家の日常

動物というのは、なつく人間を選んでいる、という話です……。

ヒスイ宅には2匹の猫がおります。
一匹が、姪の澄(すみ)が拾ってきて、ヒスイが飼うことになった茶トラのメス、コハクちゃん。

もう一匹が真っ黒の黒猫、オスのウルシちゃんです。
ヘッダー写真の彼です。

コハクについては、かつて、ここで書きました。
ヒスイ宅に住み、ヒスイが世話をしているにもかかわらず、
拾ってきた澄にしかなつかない、というムカつく美人猫です(笑)。

でもいいの。ヒスイにはウルシちゃんがいるもん。
ウルシちゃんはオス猫らしく甘えん坊で、
ヒスイが起きている16時間のうち、9時間くらいは膝に乗ったりスリスリしたりする、というカワイイ猫なのです!


……いや。

……猫だった、といおう。

ウルシちゃんは、心変わりしたのだ。

ケロに。


同居人ケロリンは、べつに動物に好かれやすい体質ではありません。
ごくごく普通のやつで、
猫との同居は初めてというわりには、
めちゃくちゃナチュラルに対応している。

そこがいいのか、
はじめから ケロリン:ウルシ+コハクの関係は良好です。
つかず離れずって感じで。
嫌ったりケンカしたりすることもなく
まあ、淡々としていたのです。


ヒスイは思ったね。

ふふん、やはり猫とはいえ、
飼い主への愛情は確かなのだな、と。


そう思っていましたら。
最近、対応が違う。
とくにウルシちゃん、ケロに対して甘えるようになりました。

たとえばですね、
ちゃぶ台の前、ヒスイとケロが座っている、としましょう。
そこへ、ウルシちゃんが来る。

ケロの膝に、乗るんですよ!!!!

えーー!? ナニソレ。何それ!!!
ここにあたしがいるんだよ?
5年だか6年だか、お世話している飼い主さまが、いるんですよ??

なのにソッチへ行く!?

信じらんない……。
そこで、ヒスイは姑息な手段に出る(笑)。
晩ごはんのアジフライの尻尾などをつまんで
ウルシちゃんの前に出す。

「ほーらほらほら。ウルシちゃん、アジだよ、好きでしょ、アジ??」

ウルシちゃん、くんくんと匂いをかぎ、
ぺろりと食べて

おしまい。

最初から最後まで、ケロの膝に乗ったまま(笑)。
びくりともせずに、アジの尻尾だけせしめていくんです。

もうね、
ショック(笑)。
なまじウルシちゃんは、これまでなついていただけに。

ショック倍増……。
なんなんだ、これ。
そう思っていたら、この間、親友Mちゃんがウチに来て言いましたわ。

「そりゃ、そっちに行くでしょ。
 エサもトイレも、世話をしている人が一番えらいのよ」


そうか。それか……。
では、ヒスイはご飯とトイレの世話をして、
ウルシちゃんの寵愛を取り戻そう!!!


しかし、ここで立ちはだかるのが、
『早起き』の壁。

??なぜ早起きが、関係する? とお思いでしょう。
大事なんです、ここ。
ケロリンは5時半に起きる男です。
これはもう1年じゅう、ずっと同じです。

ヒスイは、最近、従来より早くなったとはいえ
せいぜい8時前です。
この2時間半のあいだに、
ヒスイとケロの差ができるみたいなんです。

早起きのケロは、
猫のカリカリごはんをやり、水を取り替え、
トイレを掃除し、
なんなら
ブラッシングまでしてやる。

毎朝。

そりゃ、あの2匹の愛情も移ろうってもんです。

早起き……
よもやこの壁が
猫の愛情と関係しているなんて……。

早起きは三文の得と言いますが。
我が家の場合は、

早起きは2匹分の愛情の得、なのです。

ってことで、明日は早起きしますので!!
ウルシちゃんの愛情を取り戻すまで
がんばります(笑)。

さて、明日はヒスイ日記、おやすみです。
また木曜日にお会いしましょう!!!



……くっそー、ケロリンめ。
ウルシを膝に乗せ、コハクにスリスリされて
「もう寝るんだよ、どけよお前ら―」
なんて。


うらやましすぎる……(笑)

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