「一つ上へ行きたい偽物です」ヒスイのフェイク日記
今日は「偽物って偽物だから向上心があるんだよね」と言うお話です。
我らがミニチュアクリエイター、てるとマイスター。
ミニチュア生花の会でもおなじみですが、
最近は『そば』に、はまっていらっしゃる。
竹ひごで、すだれを作るという凝りようだ。
てるとマイスターの何がすごいって
とにかく「自分が欲しい物を作る、ためには時間も手間も惜しまない」ということ。
今回は
『食品サンプルのナポリタンスパゲティ、フォークが宙に浮いているアレ、をそばで再現したい!』だそうでして。
どうやるのかなー。なんて書かれていたので、
ヒスイはとぼしい知恵を絞り、
『たしか、スパゲティの中に針金が仕込んであって、
フォークはハリガネに支えられてるんですよー』なんて
エラそうにコメントしました。
で、後から考えた。
「あれって、ほんとだった??」
動画を探しましたよ
そしたら、ありましたよ!
https://note.com/kbteruto/n/nac0638868806
この技は、いかに針金を隠すか、見えなくするかが勝負みたいです。
とっても上手に隠したな。
分からんやないか!
もちろん、これはサンプルだし、素材は樹脂だし。
わかってるんだけど。
わかってるんだけど。
あまりにも精巧に作られた偽物って、
人間の心をひきつけてやまないらしいんです。
ヒスイは昔から、
偽物が大好きな子供でありました。
これはおそらく、自分が偽物だということに
比較的早い段階から気づいていて、
だから、偽物には非情なる親近感を抱いていたのでしょう。
きみ、偽物?
あー、あたしもだよ!
っていう感じです。
そのせいか、いまでもミニチュアだとか、食品サンプルみたいなものに
ものすごく、惹かれます。
作り手がリアルを追求しているものほど
つよく惹かれます。
なぜなら、
ヒスイ自身が自分の偽物感をぬぐいきれないから。
ずっと、偽物だと思ってきました。
これは本物の自分じゃないなと言う皮をかぶって
生きてきました。
だから、偽物が好きなんです。
大好きなんです。
作り手の努力と工夫と気合で
本物に限りなく近づいたミニチュアやサンプル品を見ると、
ヒスイも、いつかあそこまで行けるんじゃないかと
そんな希望が湧いてきて、
だから
大好きなんです。
てるとマイスターには
今後もどんどん、すてきなミニチュアを作っていただきたい。
そして小さきものの美しさが、
世に広まりますように。
美しさには、本物も偽物もないから。
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