「140字・20秒の恋歌:②運命の恋は、水のごとく」
② 「運命の恋は、水のごとく」
閉館間際の図書館は墓所のよう。並んだ本にはかなわぬ恋が詰まっている。
僕は本を取る。
背後から視線を感じた。ふりかえると美女がいる。
鳥肌が立つ。
やばい。これ、恋に落ちる瞬間だ。
しかし彼女は急に視線をそらした。
僕は自分の手を見る。
持っている本は『ウハウハもてもて、恋愛論』。
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