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【国道沿いに、憶光年】 感想


コミュを読んだ感想を書き殴ります。
見やすさ度外視。

まえがき
浅倉後ろ髪まとめてるとボーイッシュでグッとくるね。ブライダルもいい感じ。
インナーが黒いの、ウェディングドレスが真っ白なのは『あなたの色に染まります』の意味で真っ黒なのもあってその場合『あなた以外に染まりません』とかそんな感じの意味合いがあった気がする。

・見上げてたこと
タイトル見た瞬間ジャングルジムか……!? って身構えました。マジでジャングルジムでした。True 見たさにW.I.N.Gから始めて一瞬でもジャングルジム意識させるのが憎いよね。浅倉の割と大事なところなのにそれ以降
触れられてなかったから。
落ちたって知らないぞって注意される浅倉。そんなこと言ってなかったじゃんって。
それは多分シャニPが幼かった(高校生? に幼いというのも違う気がするけど)からというのもあるし、登ってる子に危ないぞなんて言ったって聞きゃあしないじゃないですか。今言うようになったのはこの段階でのシャニPは落ちてから助ける役割なのかもしれない。一緒に登る役じゃなくて。それはこの先の展開次第。それと、浅倉がもう登っちゃったっていうことの方が大きい気がする。登れて、登っちゃえるから、登った後のことを心配する。この先も生きていくから。
浅倉は結構色んなことを考えてて、出力の乏しさを楽しんだりもしますけどLPからシャニPに対して言わないことを、内面に留まることを描写されるようになったのなんかいいなって。相手に言ってほしいことがあるなんてよっぽどその人のこと気に入ってないとないですよ。恋愛的じゃなくてもさ。
キリンはなんだろうね。高いもの、遠くを見ること? 捕食者って感じはしないけど。ヒールがひづめっぽいからかも。
道の舗装を心配するシャニP。する前と、した後のことの心配で、多分走ることそのものの問題じゃあないんですよ、走れるって知ってるから。
全く気にしない浅倉。転んだっていいって思ってるのかもしれない。それはそうなんだけどさ。
裸足は解放かなぁ。

『なぁ……! 靴、履いてくれ……!』
やーってちょっと寂しそうな浅倉。裸足で来ーい……。
ブライダルなので結婚観的なところで言えば、結婚を決める基準のひとつに「この人となら不幸になってもいい」ってのがあります。しあわせにしたいから、一緒にしあわせになりたいからじゃなくてね。
一緒に裸足になろうっていうお誘いはそれに似たものか。言うなればシャニPの確保したい安全に対しての一緒に不幸になろうっていうのだとすれば最高にグッと来る誘い文句なんですけどね。

「おーい! 今裸足にならなくても……!」
言わなかったじゃんあの時って言っちゃった! 私の前述が表に出ちまったなぁ!
来るなーなんですよね。これは拒否じゃないですか。言いたいことは同じでも少し毛色が違うような。
靴はやっぱり安全で、登ることが危険っていう話。

「危ないよ……!そんなとこ──」
のぼったら、落ちるから──?
選択肢によっての違いは当たり前だけど大きくはないかな。
落ちないように、登れるように手を引いて欲しかったのかい。プロデューサーのやることって下準備と後始末であって、カメラに収まるときは、アイドルでいるときはひとりなんですよね。だからシャニPは今は手を引いてやれないんですよ。その代わり落ちる前と落ちた後のことは考える。
いつまでもきらきらした思い出のままでいられないんだなって。

・火の星
全然関係ないとは思うけど『よだかの星』が反射的に思い出された。あれも燃える云々なかったっけ。
お寿司散らばって証拠せんめつ。なるほど殲滅。浅倉の感性って特殊って感じはしなくてすごい素朴だと思ってるんですよ。小さいミジンコが当たり前に生きてることに心打たれたり、失敗した新人ちゃんを連れ出したり。全部を見ないと何がしたいのかつかめないけど。
過保護的な描写のシャニP。LPの雰囲気を引き継いできたなって気がしますね。ただこのすれ違い方小糸ちゃんG.R.A.Dでも見たしにちかもそんな感じだしとは思っちゃうな。
強いて言うなら透のフラストレーションを溜めて爆発させたいのかなぁとも。飢えなきゃなんとなくで出来てしまうから。
火星が太陽の別名っていうのは名は体を表す、と似て非なる感覚でそれっぽい名前の違うものと認識するから、浅倉透と本人とのズレかなぁ。ちょっと選択肢で触れますけど。

『でも、自分のことも大事にしないと』
直感でこれ選んだんですけど選んだ直後に(ああ、自分の“価値”をってことか)と気が付いてしまった。LPでもギャルと写真撮ってて何とも言えない感じ出してたよねシャニP。
安売りするなと言う話でもないけど、怪我とか日焼けとか、自分の価値を大事にしろって言ってるような気がするんですよねこの文脈だと。
守って、守って、見えないようにする?

『……。けど……』
シャニPも言葉に迷ってんなあ。
じんわり反抗期で上手くいかない親子みたいになってんじゃん。にちかは思春期兼反抗期って感じだけど。
正しいけど正しくないことをシャニP側もうっすら分かってんだな〜〜〜って思うとまあありがたい描写ですよね。体調面のケアを考えるかメンタル面のケアを考えるかで。
今なら天塵みたく番組ぶち壊したらすごいことになりそう、シャニPが。注目されちゃったから好き勝手出来なくなってるんですよね浅倉。でもしたいことがしたいから環境と噛み合わなくなってきてる。

『……透のためなんだ』
これも透の価値のためって透けてる感じ〜。前述した通り正しくないことをこの選択肢だと結構強めに書いてますね。俺じゃないみたいって。それで浅倉も他人行儀。
透のためなんだって言い聞かせてこの選択肢だけカーテン閉めないし浅倉も外にいたまんまですね。
過剰に持ち上げられたり気を遣われるの気持ち悪いよなとだけ。

・雨は体温で発火する
雨の教室って電気ついてても薄暗いよなぁって。学校に置き傘できるシャニPすげぇな…… と素直に感心してしまった。
ブライダルでどう展開していくのか、と思いながら見てたんですけどようやくつかめました。これ子離れの話か。親の手を離れる子供なのか。反抗期親子って言ったのあながち間違ってなさそうだな。
大事にしてるんですねと編集長。シャニPもそのつもり。大人のあれこれを子供が鬱陶しく感じるのはちょうどこのくらいかなぁもうちょい早いかなぁ。
ただ一般的な反抗期的なあれこれって子が親から離れて自立するわけで、今回の透ってプロデューサーに一緒に来てって思ってるんですよね多分。なので子離れともちょっと違う……。矛盾してるけど浅倉的には欲しいものは転ばぬ先の杖なんじゃなくて手を繋いでて、握って欲しいんですよ。甘えたやね案外あの子。

『風邪引くじゃないか……!』
なあ? 風邪引くよなあ。
欲しいのは傘じゃないから出ていってしまう。お前も傘捨てて追いかけて後ろから抱き止めるなり手を繋ぐなりするんだよ! 樋口に出来て透に出来ねえか!?
それはともかく、欲しいものがまあ前述の通り一緒にいることなんだろうと思ってまして。それを提供してくれないからもやもやしてる。
いっそ離れてしまうのもいいと思うんですよね。他人は他人だからさ。欲しいものをくれたりはしないのよ。
一旦離れて、欲しいものを欲しいって言えるようになるまで。自分が何が欲しかったか分かるまで。
書いてて思ったんですけどLPで一回事務所から距離取って映画館に行ってましたね。絶賛反抗中。

『とりあえず入ってくれ……!』
俺が間違ってるんだと思うに対する「……何が」。
冷たくてびっくりしちゃった。とりあえず謝っておけば機嫌治ると思ってる相手を詰める彼女じゃん。でもこれ機嫌の問題だから。理屈の問題じゃないから。
傘の下から出ていく≒庇護下から出ていく、かな。自分の意思で。子離れが矛盾してるって言ったけど矛盾してないね。親離れしたくない子供に対して子離れしていく親なんだと思う。シャニPの子離れの話なんだ。

『なんで傘、持ってないんだ……!』
そらぁ風邪は引いたらだめなんすよ。それこそ余計な心配を増やすことになっちまう。
欲しいところに欲しいものが来ないから拗ねてんな〜って。多分ジャストできたら置き傘だろうが迎えだろうが歓迎するんだろうけど。ただまあシャニPはお前のために動いてくれるけどお前の欲しいものだけくれるわけじゃないよ。
他人は全部一緒だよ。

・裸足でこい
こいって最初のコミュで来いだったなって。ただそれだけ。
続きから始まったぜやっほぅ!
傘を捨てて、捨てなくてもいいから塗れて。
『ブルーピリオド』にね、似たようなくだりがあるんです。溺れてる人を助けにいくなら浮き輪を持ってくるけど、溺れてる人の気持ちが理解したかったら一緒に溺れるしかないって。感覚は似たような感じ。一番最初に書いた、一緒に不幸になってほしいって感じ。
私は不幸になってもいいけど、貴方は私と不幸になってくれるの?
口先じゃなく行動で示すしかなくて、いやあ私も欲しいね。
読みながら書いてるというかひとつコミュ読むごとに書いてるんですけど私が書いたこと全部浅倉が言っちゃったなぁ。
これ解釈合ってたんだっていう嬉しさ3割、この感想が解釈の正しさを考える◯×ゲームになってしまった7割です。いやまあ分かりやすかったからね。正解を提示されてしまうと後のものは正しいか間違ってるかになるのであんま好きくないです、わがまま。
ただシャニPの熱意はちゃんと浅倉に伝わったのでよかったなって。不幸になってもいいけど不幸にさせない。うん、いい口説き文句だ。


・1個、光
10個、光を踏襲してきてる……! ただこれ最近よくしてるイメージがある。過去のコミュ名拾ってくるやつ。
ジャングルジム登っちまったな。思い出す出さないは多分このままうやむやになるのかなと。浅倉自身そこに執着はなさそうな気がする。
火星は火星で太陽で。これなんとなく今回の話に対して宙ぶらりんな感じがあるので浅倉透とアイドルの前振りにでもなるのかな。そういう話ストレイライトでしたからしない気がするけど。
登らずに危ないぞって言ってたシャニPが危ないぞって言うだけじゃなく一緒に登るようになった変化で、二転三転してしまうけど子離れも違う気がしてきたな……。そこは◯×ゲームじゃないところ。まあ子離れさせたらプロデューサーとは? ってるのはなる。落ちないように支えるってのはあの流れだとよかったけどブライダル的にはよくあるやつだなって。

あとがき
今回のコミュもよかったはよかったんですが個人的にひと通りのストーリーが終わったときにちょっとだけ前を向いたり考え方に変化のある話が好きなので今回のTrue の結論を見るとこれ元の場所に戻っただけでは? 感が否めない。シャニPって元からそういうところあったなってなってしまった。それこそLPの樋口と似たようなことしてるなって。
キャラクターの一貫性と時間経過と難しいところで、ケチをつけたいわけじゃないけど……。結論だけは好みじゃなかったって感じです。
4つめとか熱かったし。積み上げたもやもやの解消があって。あれがTrue なら好みドンピシャだったかも。シャニPの熱意は伝わりました。浅倉は浅倉で、欲しいものが来てくれないことだってあると学びましたと。
あー、そこか。そこかもしれない。最初に戻ったって思うの。最初から浅倉の望みは出ててそれがそのまま最後に提供されたから、元に戻った感じがする。浅倉の成長として出た夢の続き云々もW.I.N.Gで触れてるからあんまり成長って感じがしなくて。
とまあ最後にちょっと好みじゃない部分があったので読んだ人はなんか悪い印象がつくかもしれませんが全体通して面白い話でしたし私としてはオッケーです。

ご覧いただきありがとうございました。

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