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nanoテキストエディタをカラフルに

最もシンプルなテキストエディタ「nano」

macOSやLinuxなど*nix系OSには必ずデフォルトで入っているGNU nanoエディタ。

超プリミティブでこれ以上にないくらいシンプルなエディタです。

超絶地味なのでカスタマイズ

MacにもLinuxにもデフォルトで入っているのは知っていましたがVimなどの他のエディタに陶酔してたので長年無視してきました。しかし最近は「なんでもかんでも一つのエディタでやるよりも用途や気分によって使い分けるのが良い」という考えになり、ちょくちょく使うようになりました。

ただ、この「nano」エディタ、デフォルトが白黒でものすごく地味↓。

nanoカスタマイズ:ビフォー

カラフルなのが好きな私はすぐにカスタマイズしたくなります。というわけで、このように(↓)カスタマイズしました。

nanoカスタマイズ:アフター

いい感じじゃないでしょうか? 

基本設定の例

設定はすべて「.nanorc」に記述します。
私はテキストエディタは行番号表示がないと落ち着かないのでまずそれを設定します。

set linenumbers 

これだけで行番号が表示されるようになります。

カラーリング設定は以下のように記述すればOK。

set titlecolor white,blue 
set numbercolor yellow,black 
set color yellow,black 
set functioncolor white
set statuscolor white,red

デフォルトの設定について

nanoのデフォルトの設定ファイルは/etc/nanorcにあります。

このファイルには使える機能全てとそれに関する設定がコメントで書かれています。これを自分のホームディレクトリに「.nanorc」という名前で保存し、これをベースにカスタマイズすると良いです↓。

NeoVimと比較

左がNeoVim、右がカスタマイズしたnanoで同じファイルを開いた図、です。全然負けてないと思います。

Vimほど多機能で使い込むほど宗教的に深みにハマる、というタイプのエディタではなく、パッとファイルを開いてさくっと編集、というフットワークの軽さが魅力のエディタです。例えるならクロックスのような気軽に履けるサンダルのような。

Vimは学習コストが高く簡単には使いこなせません。それゆえそれを使いこなすこと自体が目的化しやすく、またそれに喜びを感じる類の麻薬的エディタです。それに対してnanoは学習コストが低く誰でもすぐに使いこなせます。使いこなす喜び自体は低いのですが、スピードとフットワークの軽さならnanoのほうが使うまでの気分的敷居が低く気軽に使えるのが魅力です。

シンタックスハイライトの設定

シンタックスハイライトはgithubから入手。以下のサイトの手順に従ってインストールすれば設定完了。

参考資料

参考にしたのは以下(↓)の記事群。

ソースから最新nanoをビルド

こちら(↓)からソースをダウンロード。

configオプションは以下(↓)の通り。

./configure --prefix=/usr --disable-libmagic --enable-utf8

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