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ZBrush界のカリスマ・福井さんのこと

令和2年4月28日、のぶほっぷこと福井信明さんが亡くなりました。福井さんはZBrush界では知らぬ者はいないPixologic公認のカリスマインストラクターでした。このnoteが最後の投稿となりました。

人を惹きつける力、存在感、誰よりも楽しく分かりやすい解説を著書とSNSとYoutubeを駆使して発信し続けていた、とても魅力のある人でした。Pixologic公認インストラクターでもあり、作品はZBrushCentralのトップ・ロウを飾るなど、世界的にもその功績が認められ愛される存在でした。

彼は「世界一楽しく分かりやすくZBrushを教える」インストラクターだったと私は思います。

伝えるところによると、椅子に座ったままお亡くなりになっていたそうです。

それを聞いて私は、70年代から80年代にパンクロック文化を築いた伝説のロックバンド「ザ・クラッシュ」のリーダー、ジョーストラマーを思い出しました。日本のザ・ブルーハーツやザ・モッズを始め、グリーンデイなど世界中の多くの有名ロックバンドに多大な影響を与えたロック界のカリスマです。

福井さんはジョーストラマーのように

2002年12月22日、ジョーストラマー、死去。享年50歳。次の新作に取り組みながら、椅子に座ったまま亡くなっていたそうです。

生前、SNSで福井さんと好きな映画のやりとりをしたことがあります。

『ミステリー・トレイン』が大好きだ

という福井さんに、実は私もその映画大好きなんです、という話をして盛り上がりました。この映画の監督ジム・ジャームッシュのように、人に強い関心があって、人を描くことを大事にしている作家が好きなのだ、と。

3つの全く違う人生を送る人達の違うストーリーが微妙に小さく絡み合う絶妙さと、かつてロックやブルースの拠点だった栄華の時代が過ぎ去り、哀愁に満ちた寂れた儚さが漂うメンフィスの街のなんともいえない雰囲気が魅力の映画『ミステリー・トレイン』。

奇しくも、この『ミステリー・トレイン』に、主役の一人としてジョーストラマーが出ているのです。

まさか福井さんが、好きな映画に微妙に小さく絡み合うかのように、まるでジョーストラマーのようにこの世を去るとは思いませんでした。

きっと、ジョーストラマーのように、次の作品や講義や執筆のことを考え、未来を向いたままこの世を去ったのでしょう。思い返せば、色々な旋風を短期間で起こして多くの人に多大な影響を与えてきたその生き様もジョーストラマーのようでした。

福井さんのスピリットを紡いでいく

影響を受けた私達は、それを紡いでいくことが最高の供養になると思っています。

福井さん、生前は本当にお世話になりました。ありがとうございました。貴方から受けたアドバイスや影響は決して忘れません。安らかにお休みください。また、大事な息子さんを亡くされたお母様。母親思いの福井さんは多くの人に慕われ、尊敬され、そして彼の活動に皆さん心から感謝しています。

心から、ご冥福をお祈りします。合掌。


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