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LinuxのタッチパッドはFusumaで決まり(Fusumaの話・その2)
前回の記事↓
Linuxでタッチパッド使うなら黙ってFusumaを入れましょう。
・・・ということで、導入以来すっかりFusuma推しの私です。もう全てのディストリビューションで標準にして欲しいくらい。
ただ、MacやWindowsから移行してきた人はまず導入や設定で詰むと思います。「インプットグループにユーザーを追加する」などと言われても
もはや別言語にしか聞こえない
かもしれません。設定も設定ファイルを編集するので「GUIでないと嫌だ」という人には敷居が高いです。
今回は、前回導入したこのFusumaの設定をさらに自分好みに仕上げていきます。前回vimとかで使うようなCUIでの設定編集しか書いていなかったので、GUI人間の方のために今回は標準のGUIアプリを使った画像を絡めつつ書いてみたいと思います。
さらに設定を詰めていく
微妙なタッチを好みに近づけるため設定を詰めていきます。
質問:ファイルは一体どこ?
答え:ここです。↓
「.(ドットファイル)」といって、普段は不可視フォルダになっています。「Ctrl + H」して表示しないと見えないようになっています。
これをダブルクリックしてテキストエディタで開きます。
以下、各設定の説明です。(#以下の部分がそれぞれの説明です)
swipe: #スワイプ
3: #3本指ジェスチャー
left:
command: "xdotool key alt+Right" # 履歴 進む
right:
command: "xdotool key alt+Left" # 履歴 戻る
up:
command: "xdotool key super" # アクティビティを開く
down:
command: "xdotool key super" # アクティビティを閉じる
4: #4本指ジェスチャー
left:
command: "xdotool key ctrl+Super+Down" # 次のワークスペースへ進む
right:
command: "xdotool key ctrl+Super+Up" # 前のワークスペースへ戻る
up:
command: "xdotool key ctrl+Super+Down" # 次のワークスペースへ進む
down:
command: "xdotool key ctrl+Super+Up" # 前のワークスペースへ戻る
pinch:#ピンチ(つまむ)
in:
command: "xdotool keydown ctrl click 4 keyup ctrl" # ズームイン
out:
command: "xdotool keydown ctrl click 5 keyup ctrl" # ズームアウト
threshold: # 閾値(反応開始する距離間隔)
swipe: 0.75 # スワイプは標準値の75%の長さ
pinch: 0.5 # ピンチは標準値の50%の長さ
interval: #インターバル (反応時間の間隔)
swipe: 0.2 # スワイプは0.2秒
pinch: 0.2 # ピンチは0.2秒
こうやって見ると、色んな設定を自由に自分好みにカスタマイズできるのがわかると思います。
たとえば、タッチパッドのサイズや自分の指のサイズ、スワイプしたりピンチしたりするときのクセなどに合わせることが出来ます。
ここでの前回からの変更点としては、threshold、つまり反応開始する距離間隔の設定を標準から0.75へ、ちょっと短く変更してみました。タッチパッドのサイズによって指を移動できる範囲が違います。PCはMacと違ってタッチパッドが小さい筐体が多いので、少しストロークを短めに設定するのがいいかな?というのが私の感想です。
ためしに0.2くらいにしてみたところ、今度は反応距離が短すぎて少し動かすと一気に拡大されるので、それはそれでちょっと不便と感じました。いろいろ試した結果、ASUS Zepyrus G14のタッチパッドは0.75くらいがちょうどいいかな、というところに落ち着きました。
反応時間のインターバルも、ちょっと短くしてみました。動かすスピードが使うアプリや気分によって変わるのでこの辺はまだまだ使い込みながらの微調整が必要なところです。いまのところ0.2〜0.5で設定を変えて様子をみています。
まとめ
いかがでしょうか。一見敷居の高い設定も、一つ一つ見ていくと理にかなっているのがわかります。
なにより、設定ファイルを編集することでタッチパッドの反応を細かく自分好みに出来るって、結構楽しくないですか? 私は楽しいです。ただ、こういう方法でハードウェアの設定をすることがないMacやWindowsからやってきた人は「設定ファイルを編集します」などといきなり聞くと
「Linuxめんどくせぇ」「使えねぇ」
と思ったりするわけです。使えないのではなく世界観が違うだけなのです。
ちょっとその一見面倒なテキスト編集設定文化の世界感に慣れると「あぁなんだそういうことか」と納得するはずです。コードでハードウェアをコントロールする感覚を感じることが出来て、自分の使っているハードウェアがより自分のものになっていく感覚を得られ、ますます愛着が湧くと思います。
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