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再考による最高の邂逅

THINK AGAIN』についての3回目です。

聞く耳を持たないある相手をどうしても説得したくて、『影響力の武器』シリーズ4冊を熟読して得られた結論にどうしても納得できなかった私が次読んだのが『コールド・リーディング』です。

これは説得ではなく、サイキック・リーディング、占い師だったり霊能力者、透視能力者などが使う、相手の性格や過去・未来の出来事までを見通しているように見せる技術について書かれた本です。

ただ、これも読み進めるうちに分かったのは、これはあくまでそういう限られたシチュエーションで使うものであり、サイキック能力を生業にしていない我々にとってこの本に書かれた内容で最も有益なのは、コールド・リーディングをブロックする方法であることが分かりました。

今巷で話題の宗教を初めとした霊感商法も、本書を読んでおけばブロック出来るようになる可能性が高まります。

この技術を仕事や恋愛などに応用しようとした場合、「人間には自分を操ろうとする試みに対する高度なセンサーがある為、上手くいかない」と、著者も語っています。

つまり、得られた結論は影響力の武器シリーズの時と大差なく、自分の利益のために悪用しても良い結果は得らず、あくまで不当な利益を得ようとする相手の試みをブロックするためや、本当に相手の利益になることを提案するために、ごく目立たない程度にテクニックを使うべきであるということでした。

もう、ここまで来たら諦めもつくというものです。

次は、影響力の6つの武器のうちで、私が最も相手に警戒されにくい要素であると思う「好意」を得るのが説得力を上げる近道であると思い、この本の参考図書として紹介されていた本を読むことにしました。

この本については、また次回。