優しさに包まれた日

昨日は新型コロナワクチン接種1回目

悩みに悩んでやっと打つ覚悟を決めて行ってきた

過去にインフルエンザの予防ワクチンを接種して熱、鼻水、倦怠感と副反応が出た事があり

すぐによし!打とう!という気持ちになれず
ズルズルズルと昨日になった

受付を済ませ、先生の問診。

「そっかぁ…インフルエンザのワクチン。

副反応出たんですね…」

先生の顔が少し困った顔に見える

「では化粧品はどうですか?」

日焼け止めを塗って首まわりが赤くなったことがある事を伝えると

ますます先生の顔が曇っていく

だんだんと私の顔も先生につられて雲っていく

「他はどうですか?ファンデーションとかは?」

ファンデーションはないですが化粧水で顔が赤くなり、痒みが出た事がありますと伝える

先生は「うーん。」と一言

それからすごくすごく重たそうに口を開く

「化粧品でアレルギーが出た方は稀にワクチンでアレルギー反応が出てしまう事もあるようです」

ぇえ。そんな…

先生の言葉に不安で胸がいっぱいになる

「僕がしてあげられるアドバイスは何かな…?」

先生が一生懸命に考えてくれる


これって今日打たない方がいいの?

打つと決めた心がどんどん揺れはじめ鼓動トクトクトクと早くなる

「1番安心なのはかかりつけの病院があればそこでワクチンを接種して何かあった時にすぐ対応してもらえるようにするのがいいかなぁ。

僕が紹介状を書いてかかりつけの病院で接種というのも一つの案です。」

せっかく有給もらい予定を組んだのに

今日私がこのまま打たずに帰宅したらもう次はいつになるかわからない

どうしよう…
打って具合が悪くなっても怖い

散々、ワクチン接種の事を言われ続け
ずっと嫌な思いを沢山してきた

でも今日これで口うるさいみんなの事を黙らせられる

打とうか、やめようか

もうどうしたらいいかわからない

「あとはご自身の判断で接種を決めていただいて、僕がはっきりこうしてくださいとは言えないんです…」

先生が申し訳なさそうな顔をして私にゆっくり伝えてくれた

「僕ちょっと隣の方に行ってきます。その間少しどうされるか考えてみてくださいね。」

私の不安を少しでも和らいでくれるかのような先生の優しい声

残された私はどうしようと看護士さんの顔を見上げる

「そっか。困ったね…。不安だよね。悩んじゃうよね」

私の我慢していた涙が一気に溢れ出す

仕舞い込んでいた気持ちがパンッとはじけた

「ずっと副反応が怖くて悩んでいたんです。でも接客で色々な人と関わるし、まだ打ってないのかと言われ続けるのもうんざりなんです。今日は覚悟を決めてやっと来たんです。けど…」

気付くと

私は泣きながら話しをしていた

「うんうん。」

看護士さんの優しい声

涙が止まらない

こんなに時間がかかってしまいごめんなさい


先生が戻って来た

「どうしましょうか?」

私はぐっと決意をした

打ちます。
お願いします。

私の言葉に先生も大きく頷き

わかりました。
と用紙に力強くサインをしてくれた

それからメモを取り出し万が一のことを考え

アレルギー症状が出てしまった時の対応、
アレルギーを抑える薬、次回のワクチンについての注意を丁寧に書いてくれた

私はそのメモ紙をお守りの様に大事に受け取り
何度も御礼を言いベッドの方へ向かった

ワクチンを寝打ちし、ベッドの上で数分様子観察、それからイスに移動して30分待機

待っている間も先生が様子を見に来てくれたり、
看護士さんが良かった大丈夫だねと声をかけてくれたりとずっと見守ってくれた

優しさにまた涙が溢れる

ワクチン接種から15分後腕が少しずつ痛くなる

1時間後37℃の微熱だけでアレルギー反応は出なかった


私はたくさんの医療従事者みなさんの温かい対応のおかげで無事ワクチンを接種することが出来ました

この日の事は決して忘れません

心から感謝します。
ありがとうございました。
















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