人から感情を奪えば、ロボットの方が優秀になってしまう話。

人は嘘で満ち満ちいている。

修辞法の中で、反復法が一番好き。

エヴァンゲリオンでは随所にこんなセリフがある。
旧劇では、使徒が
「それはあなたの心よ。悲しみに満ち満ちている。あなた自身の心よ。」とレイに話しかけ、
映画ラストで綾波レイが
「世界は悲しみに満ち満ちている。世界が悲しみ空しさが人々を包み込んでいく。孤独が人の心を埋めていくのね」
新劇では、
「この世界はあなたの知らない面白いことで満ち満ちているわよ。たのしみなさい。」とミサトがシンジに語りかけている。


あ、思ったより多かった。
もっと言ってるかもしれない。

エヴァンゲリオンは要所に、回りくどい言い方を混ぜる癖がある。碇ゲンドウがその顕著な例である。

だからこそ、簡単に「溢れている」という表現にしないのが面白い。
そして本来なら少ないほうがいい「悲しみ」を「満ちている」と一種の撞着技法にすることに加え、さらに反復技法により強調させていることに、聞いていた私達に、強い印象を与えている。

一番よく聞くのが「巡り巡る」なんじゃないだろうか。
満ち満ちているなんで普段の会話で、使わないだろう。

他にもいろいろな動詞にあえて取り入れることは、表現に豊かさや印象深さを与えてくれそう。

知らずしらずの内に、言葉に踊らされている。


貴方の印象に残っている言葉は何ですか?



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