4月16日。村田昭治「経営力の差は、経営能力というよりも経営姿勢から生まれる」

村田 昭治(むらた しょうじ、1932年11月19日 - 2015年4月16日)は、日本のマーケティング論のリーダー。

慶應義塾大学教授をつとめながら、(財)社会経済生産性本部理事、同本部マーケティングソフト研究所所長、(社)日本マーケティング協会常任理事、日本商業学会理事、日本広告学会理事など社会活動を活発におこなった。著作やテレビ出演なども多く私のビジネスマン時代にはよく話題になった学者だ。

この村田昭治の仕事の名言を並べてみよう。・人生はいまが旬だと自分にいいきかせる。そのことが華のある1日を創るだろう。・人生はテキストのない創作。だから、難しいが面白い。すてきな創作を楽しみたいものだ。・人間は「今」がいつも終わりだ、「今」に生きるのだという意識が大切だ。「明日」があると思った瞬間から、心は滅びはじめる。・人間力の充溢(じゅういつ)にとって必要なことは継続性であり、連続性である。燃えつづける力が非凡な人材をつくりだしていく。・凡人はすべてのエネルギーをこめて仕事をするとき、そこに非凡さが生まれてくる。・学ぶことを忘れるとき、人間は死んでいる。人間が死ぬのは学ぶこころを失ったときだ。

組織の緩みへの警告。・これでいいな、いい方向にきたなと追求心が緩むとき、仕事は下り坂に転じてしまうことを肝に銘じ、初心を貫いてほしい。・学ぶ気迫をなくしたら、まったく未来はない。よく勉強会をもち、意見を率直に述べ合い、こまめにモチベーションをお互いに高めていく組織の人たちは着々と成果をあげている。・すべての職場が新しい課題に挑戦する戦闘のテーマを持っていなくてはならない。

以下、リーダー論。・リーダーを目指す人は、日々を大切に生きる気迫がなければならない。夢をつねにもち、ロマンのある人物になりたいと思うこと。・血流のいい組織づくりが一番大切。そのよどみのない血流は、明るくおおらかな人物力をもったリーダーによって導かれる。・「いま自身の企業のまわりにある問題の優先順序を、複眼的な視野から考えぬいて判断してみること」がリーダーの責任。・人間は使命感にあふれ、未来に挑戦する気概をもつとき、人間力の魅力で迫る熱気あるリーダーとなる。・一丸となって組織の機動力を発揮するには、トップが深い勉強をしていなければ社員はついてこない。上の人間は下から実によく見られているものだ。・リーダーは人間味、人物力で人を引っ張るのであって、権力や権限あるいは命令で人を引っ張るのではないのだ。・「魚は頭から腐る」といわれるように、企業も崩壊していくとき、頭脳集団から腐り始める。とりわけ、トップマネジメントの発想が陳腐化すると、その企業は加速度を増しながら崩壊が進み、全組織を腐敗させてしまう。・常にポジティブに生きるリーダーは美しいし、慕われてゆくのだ。・社長になった人は、なるときは人が決めるが、降りるときは自分が決めなければいけないのである。経・営者がすべきことは、会社のなかにうごめいている革新、発明、発見に注目して、その芽を育て、大きな成果に仕上げていくこと。・器量の大きい人が先頭にたってゆかないと、企業は衰える。

冒頭の「経営力の差は、経営能力というよりも経営姿勢から生まれる」の「経営」という言葉をはずしてみよう。「力の差は、能力というよりも姿勢から生まれる」になる。前向きで、勢いのある姿を続けられれば、どの分野でもいずれ無敵のリーダーになる。


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