5月16日。児玉清「クイズは人生と同じ。そのときボタンを押せるか押せないか」
児玉 清(こだま きよし、1933年12月26日 - 2011年5月16日)は、日本の俳優、タレント、司会者、作家。
東宝ニューフェイスとして採用され、1961年「別れて生きるときも」で映画本格デビュー。「山河燃ゆ」「HERO」「鹿男あをによし」など多数のテレビ番組に出演した。
1975年から36年間にわたり司会をつとめた朝日放送のクイズ番組「パネルクイズアタック25」で、お馴染みの俳優である。またNHK・BS2「週刊ブックレビュー」の司会者としても活躍した。当時はあらゆる分野の本を一月10冊読むという生活だった。
学習院大学卒業後、大学院に進むつもりだったが母の急死で、思いがけず俳優の道に進むことになった。不向きであるとは思っていたが、雑魚ではないことを見せるため、そして自分がどんな人間かわかってもらえるまでやめるわけにはいかないと、精進する。その結果、俳優業が天職と思えるようになった。この仕事は、一人でできる商売であり、心の自由を妨げられることがないことがよかったと自著『人生とは勇気』の中で語っている。
私もひいきにしていた 「週刊ブックレビュー」の司会者として、蔵書1万冊の読書家・児玉清は「無心で坐ること」を心掛けていたそうだ。作家らの相手にあわせて鳴る太鼓に徹して司会をするように心掛けていた。
そしてライフワークともなった「パネルクイズアタック25」の司会では、「クイズは人生と同じ」との感慨を持つようになっている。そのときボタンを押せるか押せないか。勇気を持つか、躊躇するか。火中の栗を拾うか、拾わないか。ここでも「無心」であることが大事だと観察している。「人生とは勇気」というのが児玉清の結論である。その言葉が著書のタイトルになった。
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