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「名言との対話」2月20日。西郷輝彦「自分を甘やかしてはいけない」

西郷 輝彦(さいごう てるひこ、1947年昭和22年〉2月5日 - 2022年令和4年〉2月20日)は、日本シンガーソングライター俳優タレント

鹿児島市出身。1964年に「君だけを」で歌手デビューし、この曲と「十七才のこの胸に」で日本レコード大賞新人賞を受賞。同名の映画で銀幕デビュー。1966年には「星のフラメンコ」がリリースから2カ月で50万枚を売り上げる大ヒットを記録する。歌手としては、橋幸夫舟木一夫と共に昭和歌謡の「御三家」の1人として人気を博した。

ヒット曲は「十七歳のこの胸に」「恋人を探そう」「初恋によろしく」「星娘」など。私もよく歌ったから懐かしい。1964年 - 1973年 10回連続出場している。1966年と1973年は「星のフラメンコ」だった。

1973年以降は歌手活動を縮小し、テレビドラマ「どてらい男」で主演。1975年からは時代劇に進出した。以下、どのような人物に扮していたのかを調べてみた。

芸名は郷里の英雄で尊敬する西郷隆盛に因んでいる。その西郷隆盛の役を演じたのは俳優冥利に尽きるだろう。

ドコモ団塊倶楽部出演時に、著書「生き方上手」で「笑って死にたい」の真意は、と問われて次のようにこ答えている。

「50代過ぎて、60代になるとまた違うものが見えて、面白いですよね。人生、本当に楽しいですよ、今。」
「仕事がけっこう面白いんです。新しい発見があって「なんだ、そうだったんだ!」って、やっとわかったようなことがたくさんあるんで、面白いです。」

西郷は「ずっと、一生夢を見続けていたいな」というように、安定した場所にとどまらずに、夢を追いかけた人生だった。そして「自分を甘やかさない」ことを信条としていた。これは西郷隆盛の言葉である。

西郷輝彦の75年の生涯を追うと、歌手での行き詰まりを予想し、俳優業に転じ、そこで森繁久彌という師匠に学び、テレビ、映画、舞台で、次々と新しい役に挑戦する姿が見えてくる。前立腺がんで亡くなったのだが、満足して笑って死んだのだろうと思う。

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