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6月27日。 金原まさ子「自己保身、我が身たいせつ、一人でコツコツ。気がついたら102歳」

金原 まさ子(きんばら まさこ、1911年2月4日 - 2017年6月27日)は、俳人。

関東大震災は12歳で遭遇。49歳から句作を始める。73歳から102歳まで、句集は4冊。1970年、桂信子主催の『草苑』創刊同人、1973年、草苑しろがね賞を受賞、1979年、草苑賞を受賞。2010年、第三句集『遊戯(ゆげ)の家』を99歳で出版。2014年、句集『カルナヴァル』で第69回現代俳句協会賞特別賞を受賞。

100歳でブログを始める。100歳になって「金原まさ子百歳からのブログ」をはじめ、ほぼ毎日1句を更新。2013年2月、ブログでの発表句「エスカルゴ三匹食べて三匹嘔(は)く」などを収めた第4句集『カルナヴァル』、4月にエッセイ集『あら、もう102歳』を出版。このエッセイを面白く読んだ。以下、私の気に入った句。

「厚物や老女の化粧秘めやかに」「花合歓やひる逢ふ紅はうすくさし」「百万回死にたほ生きたし石榴食ふ」「バラ風呂に首ひとつ浮き向こうむき」「ずぶずぶと麦とろを食う星月夜」「闇汁から眼球ひとつ煮こぼれて」「金鳳花たべちらかして髑髏かな」「おっぱいに痴れ痴れて寝る赤子かな」

「カンペキは目指さず、ベストを尽くす」という主義で、「自己保身、我が身たいせつ、一人でコツコツ」生きていて、階段の上り下りは105歳10か月まで自由だった。そして106歳の充実した長寿を全うした。心身をいたわり、やりたいことをコツコツ続けることだ。年齢を忘れよう。

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