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「名言との対話」6月1日。パット・ブーン「砂に書いたラブレター」

パット・ブーン(Pat Boone, 1934年6月1日 - )は、アメリカ合衆国出身のポピュラー音楽の歌手。

『地底探検』(1959年)や『滑り込みアウト!』(1964年)など多くの映画に出演した。歌手としては「砂に書いたラブレター」や「四月の恋」など多数のヒット曲で知られる。

パット・ブーンは、日本にも縁があり、1970年代後半には3回来日し、以下に記すように各地で精力的に公演を行っている。

1975年:東京厚生年金会館、中野サンプラザ。1977年:神奈川県立県民ホール、 日本武道館、堺市民会館(2回公演)、京都府勤労会館、大阪毎日ホール、西宮市民会館、 名古屋市公会堂。1979年:中野サンプラザ、北海道厚生年金会館、フェスティバルホール、福岡市民会館、名古屋市公会堂、那覇市民会館。

20年後の1999年にも来日している。1999年:東京厚生年金会館、フェスティバルホール、福岡サンパレス、愛知県芸術劇場、 Bunkamuraオーチャードホール、静岡市民文化会館、ゆうぽうと簡易保険ホール。

1997年には『メタルバカ一代』と題したハード・ロック、ヘヴィ・メタルのカバー・アルバムを発表しイメージチェンジで世間を驚かせた。敬虔なキリスト教信者でゴスペルシンガーのブーンが、ハーレーにまたがり、レザーファッションに身を固め公の場に現れた時、保守的なキリスト教徒から大きな反発が起こり、レギュラー出演していたゴスペル番組の司会者を解雇されることとなった。

自身のレコードレーベルを擁し、ジャック・ジョーンズ、グレン・キャンベル、ザ・ベンチャーズ、レターメンなどベテラン・エンターテイナーの新作も発表する活動を行っている。

伸びがある甘い歌声、清潔なイメージ、柔軟で格調高い唱法で、絶大な人気を誇り、1950年代後半の幸せだったアメリカを彷彿とさせる歌手だ。日本の団塊世代 ポップス好きでパットブーンを知らない人はいないといわれる。私はファンではなかったが、名前と代表作の「砂に書いたタラブレター」という曲は知っている。

一緒に浜辺の砂の上に書いたラブレターを、寄せて返す波が消していく。波が全てを消し去っていく。昔の恋人との幸せな日を思い出す純真な青年の心情をあらわす失恋の歌だ。同時期に人気のあったプレスリーとは対照的に、ネクタイをきちんとしめた礼儀正しいファッション、さわやかなヘアースタイル、伸びのあるやわらかい歌声、、、。アメリカのよき時代のハンサムな好青年だった。

大学時代に親しんだ曲だが、久しぶりにパット・ブーンの歌声を聴いて、少し感傷的になってしまった。

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