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10月28日。 谷口清超「今こそ立ち上がって、あなたのやれるすべてのことをやりつくせ。あなたはまだまだ全力をふるっていないではないか。あなたが「今」を生きるべき時は、まさに「今」なのである」

谷口 清超(たにぐち せいちょう、1919年10月23日 - 2008年10月28日)は宗教家。

1930年に谷口雅春により創設された新宗教団体生長の家・第2代総裁。神道・仏教・キリスト教・イスラム教・ユダヤ教等の教えに加え、心理学・哲学などを融合させた「万教帰一」の教義を持っている。『宗教年鑑 平成30年版』における国内信者数は、432,850人。生老病死・輪廻転生を遂げる人間・霊魂は「仮相人間」であり、生老病死・因果や法則を超越した存在こそ「実相人間」であると説き、その上でこの世での生きる処世術を展開している。

谷口清超『人生の断想』を読んだ。以下、心に響いた箇所。

「人間は肉体であると思っているかぎり、絶対的安心はあり得ない。、、人間が「神の子」であり、無限生命であり、「仏」であることを自覚すれば、そのような不安はすべて解消する」。「人間の生命は、たえず進歩向上をつづけるときは決して老衰しないものである」

「 「天才」はすべての人々の中にすでにある。しかしそれは「努力」によって、はじめて引き出されるのである」。「「生きる」とは「学ぶ」ことである。、、、「内部」にあるものだけが「外部」にあらわれてくる。学習は内にあるものを外にあらわし出すところに本旨がある」

「人間は「無我」にならないと、本当の働きはできない。無我とは小我を捨てて大我に生きることである」。「一切の我欲を放下し、名も財もいのちも思わず、ただそのままに活気凛凛として生き抜くことだ」

「吾々は「人生」という「道場」で、いかにして「実相」をあらわすかの方法を学ぶのである」。「いろいろの困難な出来事は、、、吾々の中にかくれて眠っている力をあらわし出すためにあらわれてくる「助手」のようなものである」。「これらの人々はすべて「観世音菩薩」であり給う」

冒頭に紹介した「今」の言葉は、この本の読者に向けた結びのメッセージである。人生劇場には様々の幕がある。人はそれをこなしつつ人間性を高めていく。そして肉体が滅んでも我々は大いなる生命に連なっている。人は神性・仏性そのものなのだ。自分の毎日は人間性を高めることにあり、その人生は永遠に連なっているという確信は、人々の心を平穏にするだろう。宗教にはそういう役割があると改めて思った。

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