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7月22日。草柳大蔵「一日に本を27ページ読みなさい。専門書、教養書、頭が疲れたときに読む本。毎日9ページずつ読めば1年で約1万ページになる」

草柳 大蔵(くさやなぎ だいぞう、1924年(大正13年)7月18日 - 2002年(平成14年)7月22日)は日本の評論家、ノンフィクション作家、ジャーナリスト。

編集者、記者として仕事をしながら、「大宅壮一東京マスコミ塾」に学び、1952年(昭和27年)から大宅壮一の助手としてに2年間師事する。週刊誌等のライター、アンカーを経て、1962年から、署名で仕事を始め、人物、芸術、世相などの評論活動を行う。現在の日本はいかにして形づくられたのか、が問題意識だった。

主な著作は『現代王国論』(文藝春秋読者賞)、『実録 満鉄調査部』(上・下)、『官僚王国論』、『ものを見る眼・仕事をする眼』、『内務省対占領軍』、『日本解体』、『昭和天皇と秋刀魚』、『池田大作論』ほか多数。

私は大蔵の娘でタレントの草柳文恵さんとは、広報を担当していたビジネスマン時代に親しくしていた。JALのワシントン線の開設時には、担当課長として航空関係の識者のプレスツアーを企画したが、その時、紅一点の文恵さんが一緒だった。この人は質問魔で、油断しているとこちらが丸裸にされるようなところがあるやり手だった。

草柳は何事も生きているうちは勉強という意味の「生涯一書生」という言葉を野村克也に贈った。それが野村の名言「生涯一捕手」になった。また、「いい仕事は必ず誰かが見ていてくれる」とアドバイスされ、心に深く染み込んだと後に野村が述懐している。

草柳大蔵の自宅は熱海にあった縁で、静岡県立図書館に「草柳太蔵コーナー」がある。

戦後を代表するジャーナリストの一人。となった草柳は、「本のある部屋を持て」、「枕頭の書を持て」、そして「知的スタミナを蓄えよ」と絶筆『日本人への遺言』で語っている。自分の書斎を確保し、専門・教養・娯楽の3種類の本を毎日継続して読み続けて、知的スタミナを蓄えることを勧めている。それがいい仕事につながっていく。この習慣を自分にも課していたこと思わせるリアリティのある葉だ。一人一人の人間が持ち場持ち場で積み上げていく仕事の豊かさがが文化や歴史をつくっていく。その一人になろう。

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