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「名言との対話」11月23日。サイ・ババ「カーストはただ1つ、それは人類というカースト。宗教はただ1つ、それは愛という宗教。言語はただ1つ、それはハートという言語。神はただ1つ、そして、神は遍在」

サティヤ・サイ・ババ(Sathya Sai Baba, सत्य साईं बाबा, 1926年11月23日 - 2011年4月24日)は、インドのスピリチュアルリーダー。インド国内では多くの要人も聖者として認める霊的指導者。

1940年5月23日、14歳の時、サソリに刺され一時人事不省に陥り、復活後「自分は聖者・シルディ・サイ・ババの生まれ変わりで、シヴァとシャクティのアヴァター(化身)であり、人々の悩みを取り払うために降臨した」と宣言し、「聖なる父」サイ・ババを名乗る。

活動本拠地としてインドのいくつかヨガ施設、病院、学校があるほか、国内外に数百万もの信奉者を獲得し、世界126カ国に1,200のサティヤ・サイ・ババ・センターを作った。

主な活動分野は、学校建設など教育分野。空港建設などの社会分野、病院建設などの保健医療分野などで貢献した社会福祉事業家である。その資金は主に、サイババの行う奇跡を信じた裕福な信者からの寄付でまかわれている。

サイ・ババの言葉を拾った。

教えを説く人間が真の「グル」なのではない。真の「グル」とは宇宙そのもの、自然、創造である
あなたがそこで生まれ育ち、金銭と名声を得た社会に奉仕をすることによって感謝を示さなければなりません
人生は歌……歌いなさい。人生はゲーム……勝負しなさい。人生はチャレンジ……挑みなさい。人生は夢……実現しなさい。人生は犠牲……捧げなさい。人生は愛……楽しみなさい。
有名になることを求めず自分の奉仕した人の顔に輝く喜びを求めなさい。名声や称賛を念頭に置かず、人々に対する善行のみを考えなさい

サイ・ババが説く教えには次の4つがある。

「カーストはただ1つ、それは人類というカースト。宗教はただ1つ、それは愛という宗教。言語はただ1つ、それはハートという言語。神はただ1つ、そして、神は遍在」。「すべての人を愛し、すべての人に奉仕する」。「常に助け、決して傷つけない」。4「愛は私の姿、真実は私の息吹、至福は私の糧、私の人生が私のメッセージ、拡大が私の人生、愛に理由はなく、時を選ばず、生じることも滅びることもない」。また、人間の苦楽はすべて過去生における行いの結果であり、根本的にはカルマすなわち業の因果からは逃れられないが、本人の善行と神の意志によりその結果を変えることができるとも説く。

亡くなったのは85歳だった。葬儀は国葬である。インドの大統領・首相以外で国葬が執り行われたのは他にマザー・テレサのみだ。サイ・ババは自ら予言した通りの歳(インド暦・太陰暦で95歳)で亡くなった。

1990年代に日本でもテレビなどのマスコミが取り上げ、「サイ・ババブーム」が起こったことをよく覚えている。サイ・ババについて、奇跡を興す呪術師的なイメージを持っていたが、そうではなかった。宗教指導者であり、社会福祉事業家であったのだ。

「一本のろうそくから千人の人が炎を取ったとしても、炎がなくなることはない」と語ったサイ・ババは、まさに一本のろうそくであった。その火は数百万人の心に火をつけた。そのろうそくの火には「人類・愛・心・神」が宿っていた。サイババというろうそくの火からもらった炎の一本一本のろうそくはさらに広がっていくことだろう。

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