小話:天体ショー
冬の夜空を時々眺めるようになったのはいつからだろう。
よなきそばのチャルメラに誘われて、探してもなかなか見つからなくて、真冬なのに汗をかいて見上げた星空がすごく近くに見えて思わず白い息と一緒に大きなため息が出た。
「きれー」
誰もいないのに誰かに聞かれているような気がして、もう一度小さく「きれい」って言ったらエンジンの音が聞こえて、振り返った。
「あ、いた」
ラーメンのいい匂いが道の先から流れてきた。
多分わたしは夜鳴きそばの屋台に追いつくんだろう。
あったかいラーメンを食べながら星空を見上げるって、なんて贅沢なんだろう。
十数分先の未来にほくそ笑むと、音に向かって走り出す。
期待に応えてか、足取りはとても軽かった。
***
いきなりまたぶっこんできました、もうしわけない。
まあリハビリだと思ってぬるい目で見てください。
そうそう、天体ショー。
なんかブルーブラッドスーパームーンとかすっごい名前が付けられてましたね、昨日の皆既月食。
私が小学生くらいの時も同じことがあったみたいですが今みたいに街の明かりがあったわけではないので、ほぼ真っ暗な暗闇でした。真っ暗な暗闇って言葉かぶってるよね、うん、知ってる。けど、そのくらい暗かったって話。
昨日見上げた月はちょうど皆既月食の途中で「花王」のマークでした。
寒かったから一分もしないうちに家に入って「花王のマークの月だった!」って言ったら「顔のマーク」と勘違いした娘たちがいた。
いや、確かに顔のマークでもあるけどさあwww
今回の小話はほぼ体験談w
どうしても夜中にラーメン食べたくてお財布握りしめて夜中にチャルメラ追いかけてました。寒かったけどおいしかった!そんで夜空綺麗だった!!
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