しんどいときの音楽〔81)〜 サッチモ1920s


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Satchmo 1925-28

ジャズ・グレイトだ偉大だとかいうと身構えたり敬遠したりするひともなかなかいるのであれなんですけど、もっとカジュアルにどんどん入ってきてほしいと願うばかり。あんまりむずかしいことを言いすぎる評論家にも問題はあります。

サッチモことルイ・アームストロングのばあいは、しかも全盛期が1920年代というSP時代なので、録音がかなり古いってこともあって、現代のリスナーはとっつきにくいかもしれませんよね。実に楽しいので、ホントもっと気軽に聴いてみてほしいと思います。

個人的にはいまから約40年ほど前の大学生のころに二枚のレコードがありました。どっちもCBSソニー盤で『サッチモ1925-27』と『ルイ・アームストロングの肖像1928』。文字どおり1925年から28年のベスト名演を収録したもので、ぼくはこの二枚で楽しんでいました。まさにバイブルみたいなもんでした。

CD時代になって、オーケー・レーベル時代のコンプリート盤は出るものの、サイズがバカでかいですからきわめて聴きにくいことはたしか。ぼくみたいに20歳前後のころからセレクション・レコードで20年代のサッチモになじんでいた人間ならいいですけど、ちょっと覗いてみたいけどっていう入門に全集は不向きです。

その後もずっとそんな状態が続いて、『サッチモ1925-27』『ルイ・アームストロングの肖像1928』みたいなものはリイシューされる気配すらなく、レコード時代だけのものでありました。サブスクでもサッチモは録音順完全集があるばかり。

もちろんあるってことはいいんですけど、そのままじゃあちょっとね。どこから入っていけばいいかの手ほどきが必要だと思いました。そんなわけでむかし親しんでいた二枚のレコード『サッチモ1925-27』『ルイ・アームストロングの肖像1928』をくっつけて、それと中身が同じになるようにしたのがいちばん上のプレイリスト・リンクです。

ほんと、楽しいですよ。

(written 2024.1.27)

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