しんどいときに聴く音楽(72)〜 ウェザー・リポート
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Weather Report / Heavy Weather
『ヘヴィ・ウェザー』(1977)は、いまでもウェザー・リポートでいちばん好きなアルバム。79年にジャズ・ファンになりましたからリアルタイムにはちょっと間に合わなかったんですが、その後お気に入りになってずいぶん長いです。
そりゃもう1「バードランド」のポップでキャッチーな感じにノックアウトされちゃいます。ジャコ・パストーリアスのベースもカッコいいし、なんといってもジョー・ザヴィヌルの手になるアレンジが決まっています。
うん、自由で熱いインプロ・ソロ・バトルがくりひろげられている音楽も好きだけど、それ以上にカッチリしたウェル・アレンジドな表現がぼくは好きなんですね、どんなミュージシャンでも。ウェザー・リポートだと、だから『ブラック・マーケット』以降。
名バラードの2「ア・リマーク・ユー・メイド」が甘くて切ない感じなのも最高ですし、ジャコのショウケースである3「ティーン・タウン」もすばらしい。ジャコはこれアド・リブというよりあらかじめ書かれたラインを演奏しているんでしょうね。
モントルーでのライヴ録音である5「ルンバ・ママ」ではマノロ・バドレーナのパーカッションが大爆発。+アレックス・アクーニャのドラムスとのデュオ演奏で、血がたぎる感じです。ある意味アルバムのクライマックスともいえるかも。
超高速4ビートのラスト8「ハヴォナ」でのジャコもみごと。フィーチャーされているベース・ソロも聴きごたえ満点ですが、それ以外でも一曲ずっと通してソロを弾き続けているというにひとしい超絶プレイぶり。
(written 2024.1.13)
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