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とても楽しい曲があるけどアルバムとしてはイマイチみたいなことが多いから、むかしからぼくはよくプレイリストをつくっちゃう習慣がある。いいものだけ集めてまとめて聴こうってわけ

(4 min read)

写真のとおりSpotifyでぼくは現在503個ものプレイリストを作っていますが、こんなやつおらんやろ〜。なんでこんなにプレイリスト作成が好きで、じっさいそれをよく聴いているのか?ちょっと不思議な気もしますが、とにかく自分で作るのが大好き。

こうしたことはサブスク・ユーザーになってからのことではなく、それ以前はiTunesで作りまくっていたし、CD時代になる前もレコードからダビングしてカセットテープでマイ・ベスト的コンピレをたっくさ〜ん作成していました。もう音楽ファンになったのと同時くらいに自分で作るようになったんですよね。

買ってきたアルバムなりをただそのまま拝聴するというので飽き足らず、リスナーとしてのこちらがわからある種の音楽制作的なことに積極的に参加していく、踏み込んでいくという行為かもしれません。

こんなマイ・ベスト・コンピレ作成癖が身についたのは、高校大学生当時自室にレコード再生装置がなかったというのも大きな理由です。家族が集まるリビングにステレオ・セットがあって、自分の部屋で一人聴きたかったぼくは、レコードというレコードを次々ほぼぜんぶカセットにダビングして持ち運んでいたんです。

当然レコードの片面長を残さず連続収録できる容量のカセットを使いますから、ダビングし終わるとおしりのほうに空白時間がちょっとできちゃう。そのままにして活用しないのはもったいないよと思って、別のレコードから(続けて流れてきたらよさそうだぞと思うものを選んで)入れて、それで余白をつぶしていました。貧乏性?A面とB面の長さがかなり違うレコードだといっそう。

そんなカセットを部屋では聴いていたんで、ショップで買うLPアルバムそのままの姿じゃなかったんです、ぼくがふだん聴いていたのは。音楽ファンになった初っ端からこれで、ずっとこのまま六年近くやってきて、大学院進学で東京で独り住まいになって初めてレコードをそのまま自室で聴くっていう体験をしました。

音楽リスナーとしての楽しみかたの土台というか地金みたいなのがダビング・カセット時代にすっかり形成されちゃっていましたので、三つ子の魂百まで、61歳の現在でもヒマさえあれば、いまはサブスクで、マイ・ベスト的プレイリストをなにかにつけてすぐ作るんです。これはもう抜けない習性。

そもそも(表題にしましたように)アルバムのなかに一曲二曲飛び抜けて出来がよく楽しいものがあり、ほかはそうでもないっていうケースはめちゃめちゃ多いじゃないですか。そんなときみなさんはどうなさっているんですか?すばらしい曲を待つ残りの退屈な時間はガマンですか?

そんなの時間のムダづかいだと思っちゃうぼくは、だからさまざまなアルバムから楽しいと(自分で)思えた曲ばかり選りすぐって集めて聴くようになりました。いはば各クラブ・チームから抜群に優秀な選手ばかり選抜したスポーツの国家代表チームみたいなもん。ワクワクしないわけがないです。

つまりぼくの音楽ライフは高校生のころからずっと年中ワールド・カップとかWBCとかが続いているようなもんです。へっへっへ。パソコンでやるかぎりプレイリスト作成はドラッグ&ドロップしていくだけっていう呆気ないほどラクチン簡単な作業で、こんなんでいいの?と思っちゃうほどイージー&カジュアルですしね。

(written 2023.6.9)

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