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しんどいときの音楽(80)〜 ドクター・ジョン(2)

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Dr. John / Gumbo

以前言いましたように個人的にいちばん好きなドクター・ジョンは『デューク・エレガント』なんですが、それでも最高傑作だとかは思っていないです。それは1972年の『ガンボ』でしょうねやっぱり。

ニュー・オーリンズ・クラシックの数々をカヴァーしたアルバムで、これでドクター・ジョンを知ったとか評価するようになったとかいうファンも多かったはず。ぼくもそうでした。大学生のころ。

そもそも名盤だという話が雑誌などに載っていて大きくとりあげられていましたから。ぜひ聴いてみたいと思ったものの松山のレコード・ショップのどこにもなくて。ないとなればいっそうほしくなるってもんで、ノドから手が出るような思いでした。

ようやく入手したのは1983年(大学四年生)でマイルズ・デイヴィスを聴きに大阪へ行ったときのこと。ついでに街をブラブラしたんですが、松山でお世話になっていたジャズ喫茶のおやじさんから「大阪へ行くなら阪根楽器というレコード屋へ行ってみろ」との話で、ぼくはそのとおりにしました。

行ってみたら、もう宝の山みたいなもんで、あ、これもある、これもだ!とビックリするやらよだれが出るやらで、見つけたなかにドクター・ジョンの『ガンボ』もありました。阪根楽器はたしか心斎橋にありましたっけ。

あのときは合計四万円くらいレコードを買ったように思います。それを自宅まで送ってもらいました。

(written 2024.1.21)

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